ケイアイスター不動産は再騰期待、ブランドイメージ向上の要因が相次ぎ高業績に拍車も

株式市場 銘柄

■2019年3月期の決算は5月10日に発表予定で今期の展望などに期待

ケイアイスター不動産<3465>(東1)は、首都圏を中心に戸建分譲住宅などを展開し、5月10日に発表予定の2019年3月期の連結決算は、純利益などが続けて過去最高を更新する見込みだ。予想1株利益281円86銭に基づく株価水準はPER5倍台に過ぎず割安感が漂う。決算発表で示される今期の展望などが株価再騰の契機になる期待が強まっている。4月12日午後の株価は1648円(14円安)前後で推移。

■国土交通省の「優秀外国人建設就労者」に同社のベトナム人社員が受賞

 同社では、このところブランドイメージを大きく向上させる出来事が相次いでいる。18年度末には、国土交通省の「2018年度・優秀外国人建設就労者」にベトナム国籍の社員が選ばれた。また、4月初には、地元・埼玉県の「多様な働き方実践企業」として最上位の「プラチナ+(プラス)」の認定を受けた(約2800社のうちわずか76社)。さらに、4月7日には、18年12月に業務提携した米国の不動産会社LLHR社と共同で、提携後、日本で初のハワイ・アメリカ本土不動産投資セミナー開催した。同社では、年齢や性別に関係なく多様な人財が能力を最大限発揮できる労働環境の整備などに取り組んでおり、こうした表彰や取り組みは陰に陽に事業の拡大などをあと押しすることになりそうだ。

■新入社員の46%が女性、地元・埼玉県のウーマノミクス最上位認定にも注目

 今年度(2019年度)の新入社員は前年度に比べて18名多い74名(男性40名、女性34名)が入社した。女性新人が46%になるが、上記・埼玉県の「多様な働き方実践企業」では、女性の力で埼玉経済を元気にする「埼玉版ウーマノミクスプロジェクト」を進めており、仕事と家庭の両立などをはじめとして、いきいきと活躍できる職場環境の企業が選ばれる。74名の新人が会社の業容や業績の拡大に大きな役割を果たす日も遠くなさそうだ。

 19年3月期の連結決算の見通しは、第3四半期決算を発表した19年2月の段階で、売上高が前期比33.9%増の858.4億円、営業利益が同20.4%増の63.8億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同17.9%増の40.0億円、1株利益は281円86銭としている。

 なお、国交省の「優秀外国人建設就労者表彰」を受賞した同社社員グエン・ヴァン・リンさん(ベトナム)は、ケイアイスター不動産に現在35名在籍するベトナム人実習生のリーダーとして活躍している。施工技術では、社内の日本人も含む表彰で1位を獲得するなど、評価が高く、日本語能力試験では、上から2番目に難しい「N2」に合格。日本語で日本の運転免許証も取得しているという。(HC) 

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