【新規上場(IPO)銘柄】識学は今期2ケタ増益を見込む、M&A領域で業容拡大を図る

株式市場 IPO 鐘

 識学<7049>(東マ)は、2月22日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、同社開発の「識学」を基本メソッドに、組織の生産性向上を図るための各種研修サービス、コンサルティングサービスを展開している。
 前2019年2月期において、主力のマネジメントコンサルティングサービスでは、これまでのWEB媒体を中心としたマーケティング活動に加え、新聞等の非WEBメディアの活用や交通機関での著名人を活用した動画広告の展開等を行ったほか、業務提携を積極的に行い、サービス提供機会の拡大に注力し、年度末の累計顧客数は979社(前年度は522社)と増加、品質管理強化やサービスの多様化を進めたことから、リピート率は55.6%(522社中290社、前年度は52.8%)と向上した。

 前19年2月期業績実績は、売上高12億5100万円(前の期比65.8%増)、営業利益2億4700万円(同3.6倍)、経常利益2億3300万円(同3.4倍)、純利益1億6200万円(同3.9倍)に着地。特に新規事業プラットフォームサービスが伸長。売上比率は前期の0.03%から3.8%に上昇。一方、主力のマネジメントコンサルティングサービスは前の期比59.5%の増収。人件費や広告宣伝費等、事業拡大に伴うコスト増を増収効果で吸収し、営業利益は3.6倍と計画を上回る大幅増益と好調に推移した。

 今20年2月期業績予想は、売上高16億5500万円(前期比32.2%増)、営業利益2億8000万円(同13.3%増)、経常利益2億7900万円(同19.3%増)、純利益1億9300万円(同19.1%増)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。主力のマネジメントコンサルティングサービスは順調な拡大、プラットフォームサービスの拡大加速を想定し、今後の成長基盤構築のための先行投資を行い、2ケタの成長を見込む。

 株価は、上場2日目の2月25日につけた上場来日安値4425円から3月5日に上場来高値7260円と買い進まれた後、4月10日安値5040円まで調整を挟んで15日高値6360円と上昇している。4月1日に同社は、TIGALA株式会社との間で、TIGALA社が営む月額制M&A法人コンサルティング事業を譲り受けると発表。将来的には、組織の内面に視点をおいた組織コンサルティングサービスに加え、外部資源の獲得手段(M&A)に関するコンサルティングサービスを手掛け、顧客企業の組織運営を内外両方の観点で支援する進化した組織コンサルティングサービスを提供する。また、12日にはM&Aサービスを展開する株式会社ストライクと、M&A市場におけるデューデリジェンスサービス強化及び事業統合の効率化を目的とした事業提携を行うことも発表しており、M&A領域において業容拡大が図られるとの期待感がある。同社は、5月31日現在の株主に対して、6月1日付けで、1対3の株式分割を実施すると発表。投資単位が引き下げられ、流動性が高まり、投資家層の拡大も図られることから、高値奪回から上昇基調を強めることも予想される。(株式評論家・信濃川)

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