アイ・ピー・エス(IPS)は戻り歩調、19年3月期増収増益予想で20年3月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 アイ・ピー・エス(IPS)<4390>(東マ)は、フィリピンにおけるケーブルテレビ事業者向け国際通信回線提供を主力としている。19年3月期増収増益予想である。20年3月期も収益拡大を期待したい。株価は底固め完了して戻り歩調だ。出直りを期待したい。

■日本とフィリピンで通信サービスなどを展開

 18年6月東証マザーズに新規上場した。フィリピンのケーブルテレビ事業者向けに国際データ回線を提供する海外通信事業、フィリピンで法人向けにサービス提供するフィリピン国内通信事業、日本で通話サービスを提供する国内通信事業、在留フィリピン人中心に人材紹介・派遣を行う在留フィリピン人関連事業、レーシック施術などを行う医療・美容事業を展開している。

■19年3月期増収増益予想、20年3月期も収益拡大期待

 19年3月期連結業績予想は売上高が18年3月期比14.6%増の61億07百万円、営業利益が2.1%増の9億21百万円、経常利益が10.7%増の9億06百万円、純利益が15.5%増の5億55百万円としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比8.0%増の41億86百万円、営業利益が10.5%増の6億94百万円、経常利益が16.5%増の7億34百万円、純利益が8.9%増の446億90百万円だった。医療・美容事業がレーシック施術の好調で29.5%増収・31.7%営業増益と牽引した。通信事業では、国内通信事業が堅調に推移し、フィリピン国内通信事業が大幅増収効果で黒字化した。

 第3四半期累計の進捗率は売上高が68.5%、営業利益が75.4%と順調である。通期ベースでも好業績を期待したい。そして20年3月期も収益拡大を期待したい。

■株価は戻り歩調

 株価(19年1月1日付で株式5分割)は底固め完了して戻り歩調だ。出直りを期待したい。4月17日の終値は1463円、前期推定連結PERは約31倍、時価総額は約178億円である。

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