【新規上場(IPO)銘柄】GDHは5月13日に本決算を発表、押し目買い妙味膨らむ

株式市場 IPO 鐘

gooddaysホールディングス<4437>(東マ)は、本年3月25日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社グループは、純粋持株会社である同社、グッドルーム株式会社(くらしメディア)、ハプティック株式会社(リノベーション)、オープンリソース株式会社(IT基盤)の連結子会社3社の計4社で構成されている。同社グループは、「暮らし×IT で実現する未来」をミッションとして、「IT セグメント」と「暮らしTech セグメント」を運営している。

 「IT セグメント」では、システム開発等のIT ソリューション等の提供している。オープンリソースが担当し、外部顧客向けサービスとグループ内企業向けサービスがある。外部顧客向けサービスとしては、エンドユーザー向け(小売業もしくはその他)とシステムインテグレータを仲介したエンドユーザー向けのシステム開発事業を行っている。グループ内企業向けサービスでは、不動産仲介サイト「goodroom」における取引物件データベースの運用維持及びアプリの改善・開発を行っている。


 「暮らしTech セグメント」では不動産のリノベーション・入居者のための不動産仲介サイトの運営を通じた仲介等に係る事業を行っている。ハプティックがリノベーションビジネス、不動産仲介・オペレーションビジネスを、グッドルームがメディアビジネス事業を行うことで、事業の拡大を図っている。リノベーションビジネスは賃貸住宅あるいは小規模オフィスを対象に設計・施工をパッケージ化したリノベーション「TOMOS」を提供している。2018年からは工事・仲介に加えて運営事業も展開。暮らしの質を向上させるために作るところから、周知、運営するところまで一貫して提供している。

 足元の業績は、前2019年3月期第3四半期売上高36億0600万円、営業利益1億9600万円、経常利益 1億9800万円、純利益1億3000万円に着地。

 前19年3月期売上高49億2900万円(前の期比28.9%増)、営業利益2億8800万円(同2.1倍)、経常利益2億7800万円(同89.3%増)、純利益1億7800万円(同78.7%増)を見込む。上場で調達した資金は、goodroomプラットフォームの開発費用や広告宣伝費等に充当する計画で、年間配当は無配を予定している。

 株価は、上場2日目の3月26日に公開価格2280円の約2.3倍の5200円で初値をつけ、同27日に上場来高値5680円と上昇。4月4日に上場来安値3525円と換金売りに押された後、モミ合っている。今後の成長戦略として、ベースの「IT セグメント」に成長性のある「暮らしTech セグメント」、将来的には両事業を融合したプラットフォーム事業で収益拡大を図ることが注目される。今20年3月期営業利益2割増益が観測されており、5月13日に予定される3月期本決算の発表は期待される。ここから3600円前後まで押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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