JSPの20年3月期連結業績予想は、前期の大幅減益から大幅増益と急回復

■今期20年3月期は国内、海外ともに増収を見込む

 JSP<7942>(東1)の20年3月期連結業績予想は、前期の大幅減益から大幅増益と急回復する見込み。

 19年3月期は、売上高は増収となったものの、利益面については、国内事業は原燃料・輸送コスト上昇に対する製品価格改定の遅れ、一部分野の需要低迷となり、海外事業についても原料コストの上昇、アジアでの販売競争激化、将来に向けた投資の増加等もあり、大幅な減益となった。

 その結果、19年3月期は、売上高1161億33百万円(前年同期比1.6%増)、営業利益54億79百万円(同39.8%減)、経常利益58億35百万円(同36.7%減)、純利益43億09百万円(同37.1%減)となった。

 今期20年3月期については、国内事業は、建築・住宅向け高断熱材やフラットパネルディスプレイ基板の輸送用緩衝材の需要が堅調に推移するなど、全体としての販売数量が伸び、売上高は増加すると見ている。

 海外事業は、北米では、自動車販売台数は前年並みと予測しているが、シートコア材などの自動車部品への採用拡大が進展し売上高は増加する見込み。欧州では、自動車販売台数は微減に転じると見込んでいる。中国では、自動車販売台数は微増と予測しており、IT製品や自動車部品輸送用通い函などの新規案件の受注により販売は好調に推移する見通しであることから、売上高は増加する見込み。

 その結果、20年3月期連結業績予想は、売上高1194億円(前期比2.8%増)、営業利益72億円(同31.4%増)、経常利益74億円(同26.8%増)、純利益54億30百万円(同26.0%増)と増収大幅増益を見込む。

 なお、配当については、前期と同じ年間50円(第2四半期末、期末各25円)を予想している。

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