【新規上場(IPO)銘柄】NATTY SWANKYは5月中旬に第3四半期決算を発表、上場を機に知名度向上へ

株式市場 IPO 鐘

 NATTY SWANKY<7674>(東マ)は、3月28日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、「街に永く愛される粋で鯔背な店づくり」の理念のもと、期待以上が当り前、それが我等の心意気という気持ちでいい店作りに没頭している。餃子に特化し、独自製法による同店でしか食べられない肉汁餃子「肉汁餃子製作所ダンダダン酒場」の単一ブランドを関東圏中心に展開している。

 「肉汁餃子 製作所ダンダダン酒場」の強みは、看板商品である「肉汁焼き餃子」が、全席注文率100%で、年間約1,600万個(2018年6月実績)を販売する不動のベストセラー商品で、老若男女を問わず幅広い年齢層を顧客に取り込んでいる。未経験者が2週間でキッチン業務を習得する職人要らずのオペレーションを実現し、春・夏・秋・冬と季節によって売上の変動が少なく年間を通した予算の計画を立てることを可能にしているほか、イートインとテイクアウトの売上構成によって、住宅街のファミリー層のニーズも捉えていることも強みとなっている。


 今2019年6月期の出店は、直営店純増12店舗及びフランチャイズ店(FC店)純増5店舗を計画している。前18年6月期において直営店純 増14店舗、FC店純増3店舗を出店と、出店は順調に推移している。19年6月期末においては直営店55店舗、FC店55店舗の合計77店舗体制を計画している。

 今19年6月期第2四半期業績実績は、 売上高18億8500万円、営業利益1億3500万円、経常利益1億3400万円、純利益9600万円に着地。

 今19年6月期業績予想は、売上高40億0200万円(前期比36.2%増)、営業利益3億3900万円(同2.0倍)、経常利益3億2000万円(同2.0倍)、純利益2億3200万円(同2.1倍)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場初日の3月28日につけた上場来高値3960円から4月5日に上場来安値2980円まで換金売りに押された後、モミ合っている。同社は、経営効率を高めながら、今19年6月期は計画通り順調に出店しているが、今後も出店基準である乗降客数3万人以上の駅に出店するもようで、高い成長が 続く見通し。5月中旬に今19年6月期第3四半期決算の発表が予定されているが、上場を機に知名度が向上しており、好業績が確認されれば、二番底形成から反転する可能性が高い。3000円前後まで下押す場面があれば、買い好機となりそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る