【株式市場】日経平均は15年ぶり2万円の後一進一退だが好業績株など高い

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は1万9907円63銭(30円09銭安)、TOPIXは1589.54ポイント(4.65ポイント安)、出来高概算(東証1部)は20億4579万株

チャート11 10日後場の東京株式市場は、深夜に米国の3月財政収支が判明するなど、週末に幾つかの経済指標の発表があるため様子見気分があり、朝方に日経平均が2万6円00銭(68円28銭高)まで上げ、2000年4月以来の2万円台を回復したため達成感もあり、JPX日経400なども小幅安の水準で小動きとなった。ただ東証マザーズ指数、日経JASDAQ平均は高い。

 本日はオプションとミニ先物の清算値(SQ)算出日で、日経平均の朝方の2万円乗せには、これを巡る現物株の売買も寄与したようだ。トヨタ自動車<7203>(東1)キヤノン<7751>(東1)は朝方を除いて総じて軟調。一方、ファーストリテイリング<9983>(東1)は日経平均との相関度が強いものの、昨日の四半期決算発表で通期の業績予想を増額したことなどが好感されて高い。昼12時に2月決算と株式分割などを発表したトレジャー・ファクトリー<3093>(東1)は一段高。日本メディカルネットコミュニケーションズ<3645>(東マ)はスマホアプリ配信の発表などが材料視されてストップ高。

 東証1部の出来高概算はSQ算出の割に盛り上がりに欠け20億4579万株(前場は11億1155万株)、売買代金は2兆7469億円(1兆4538億円)。1部上場1879銘柄のうち、値上がり銘柄数は751(721)銘柄、値下がり銘柄数は969(1003)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は7業種(前引けも7業種)となり、値上がり率上位の業種は、小売り、情報・通信、金属製品、建設、ガラス・土石、石油・石炭、証券・商品先物、となった。

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