【株式市場】日経平均は後場一時408円安、引き続き米国の対中関税の影響を注視

株式

◆日経平均は2万1602円59銭(321円13銭安)、TOPIXは1572.33ポイント(27.51ポイント安)、出来高概算(東証1部)は14億9623万株

チャート14

 5月8日(水)後場の東京株式市場は、正午に3月決算と今期予想を発表した大末建設<1814>(東1)や、12時30分に発表した双日<2768>(東1)が一気に堅調転換して始まり、13時10分に発表したトヨタ自動車<7203>(東1)は一時堅調に転換した。ただ、引き続き中国製品に対する米国の関税上乗せが手控え要因になり、日経平均は324円安で始まった後も小動きを続け、14時過ぎに408円87銭安(2万1514円85銭)まで下げた。大引けは2日続けて下げ幅300円台となり3日続落となった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も安い。

 円相場は正午過ぎから1ヵ月半ぶりに1ドル109円台の円高。このためか、決算発表を受けて13時過ぎに急伸したトヨタ自動車もほどなく軟調に戻った。一方、今期も大幅な増収増益見通しのイーブックイニシアティブジャパン<3658>(東1)は2日連続大幅高。14時に3月決算と今期見通しを発表した明星電気<6709>(東2)は一段高となって戻り高値を更新。ネットイヤーグループ<3622>(東マ)は大型連休前に発表した業績予想の増額が注目されて大幅続伸しストップ高。ヤマザキ<6147>(JQS)は7日の上方修正が注目されて朝から大引けまで買い気配のままストップ高。

 東証1部の出来高概算は14億9623万株(前引けは7億430万株)、売買代金は2兆7476億円(同1兆2754億円)。1部上場2140銘柄のうち、値上がり銘柄数は287(同286)銘柄、値下がり銘柄数は1804(同1798)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全33業種(前引けも全33業種)が値下がりし、値下がり率の小さい業種は、情報・通信、サービス、その他金融、小売り、保険、鉱業、倉庫・運輸、その他製品、銀行、などだった。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る