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ティムコは調整一巡、19年11月期増収増益予想
- 2019/5/10 06:50
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。19年11月期増収増益予想である。なお資本業務提携したスノーピーク<7816>が第1位株主となった。株価は動意づいた4月の年初来高値から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。
■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。18年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が30%、アウトドア事業が69%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。
基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。
19年4月にはスノーピーク<7816>と資本業務提携し、スノーピークが第1位株主となった。商品開発・販売などを共同展開する。
■19年11月期増収増益予想
19年11月期の非連結業績予想は、売上高が18年11月期比4.0%増の31億17百万円、営業利益が15.2%増の50百万円、経常利益が5.0%増の53百万円、純利益が12.3%増の35百万円としている。配当予想は18年11月期と同額の年間12円(期末一括)としている。予想配当性向は84.9%となる。
第1四半期は、売上高が前年同期比2.1%減の6億84百万円、営業利益が5百万円の赤字(前年同期は2百万円の黒字)、経常利益が3百万円の赤字(同5百万円の黒字)、純利益が14百万円の赤字(同4百万円の赤字)だった。フィッシング事業は暖冬が釣行にプラスに作用し、フライ用品の新製品も寄与して堅調だったが、アウトドア事業は暖冬影響で防寒衣料が低調だった。
フィッシング事業においてはブランド力強化とネット活用による収益性向上、アウトドア事業においてはアウトドア衣料ブランド「Foxfire」の商品力強化や直営店舗「Foxfire Store」の収益性向上に努めるとしている。収益改善を期待したい。
■株主優待制度は11月末の株主対象
株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈する。
■株価は調整一巡
株価は動意づいた4月の年初来高値679円から反落したが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。5月9日16日の終値は582円、今期予想PER(会社予想のEPS14円13銭で算出)は約41倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は約2.1%、前期実績PBR(前期実績BPS1945円88銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約19億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)