【話題株】ミサワホーム中国が一時27%高、トヨタとパナソニックの住宅事業統合で思惑買い

■前3月期の営業利益2.1倍など業績の大幅回復とともに注目強まる

ミサワホーム中国<1728>(JQS)は5月10日も大幅高となり、一時27%高の348円(73円高)まで上げて昨年来の高値に顔合わせとなった。7日に発表した2019年3月期の連結決算が営業利益2.1倍となるなど大幅に回復した上、9日、トヨタ自動車<7203>(東1)パナソニック<6752>(東1)がトヨタホーム、パナソニックホームズ、およびトヨタホームが筆頭株主のミサワホーム<1722>(東1)の住宅事業の統合を発表したため思惑買いが流入したとの見方が出ている。

 トヨタ自動車とパナソニックは5月9日の11時30分、「街づくり事業に関する合弁会社の設立に向けた合意」を発表し、2020年1月7日(予定)に新合弁会社「プライム ライフ テクノロジーズ」株式会社(Prime Life Technologies Corporation)を設立するとした。ミサワホームの住宅事業、トヨタホーム、パナソニックホームズは、株式交換や共同株式移転、三角株式交換の方法により、それぞれの株式を新合弁会社に移管する予定。この統合により、新会社は、戸建住宅では供給戸数が約1万7千戸に達し、国内住宅業界でトップクラスの企業になる見込みとした。市場関係者の間では、ミサワホーム中国も合流するものとの見方が急増しているという。(HC)

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