【新規上場(IPO)銘柄】エヌ・シイー・エヌは木造耐震設計事業、15日に3月期本決算を発表

株式市場 IPO 鐘

 

エヌ・シイー・エヌ<7057>(JQS)は、本年3月14日に東京証券取引所ジャスダック市場に上場した。1995年の阪神淡路大震災の悲劇を繰り返さないために、1996年12月、「安心して住める木造住宅を提供する」こと目的にセブン工業と日商岩井 (現双日)の合弁会社として設立。主に「木造耐震設計事業」を展開している。

 木造耐震設計事業では、物件の用途や規模に応じて住宅分野」と「大規模木造建築(非住宅)分野」に区分し、さらに住宅分野では、工務店ネットワークを通じて展開する「ネットワーク展開」と持分法適用関連会社である株式会社 MUJI HOUSE 等のハウスメーカーを通じて展開する「ハウスメーカー対応」の2つの路線で事業展開している。住宅分野では、登録施施工店ネットワークの登録施工店数は514社で業界内トップとなっている。

 前2019年3月期第3四半期業績実績は、売上高48億8000万円、営業利益2億2700万円、経常利益2億5400万円、純利益1億9000万円に着地。

 前19年3月期業績予想は、売上高65億1000万円(前期比7.0%増)、営業利益2億0400万円(同10.7%増)、経常利益2億5700万円(同12.4%増)、純利益1億8300万円(同8.5%増)を見込む。上場で調達した資金は、基幹業務システムを再構築するための資金や技術、営業人員の増員に充てる計画。年間配当は期末一括23円を予定している。※18年12月4日付で普通株式1株につき100株の割合で株式分割を行っている。

 株価は、上場初日の3月14日に公開価格800円を51.8%上回る1214円で初値をつけ、同日に上場来高値1241円と上昇。4月1日に上場来安値865円と換金売りに押された後、同15日高値1010円と買われモミ合っている。今20年3月期増収増益・増配含みと観測されており、5月15日に予定される3月期本決算の発表は注目される。前期配当利回り2.3%と利回り妙味もソコソコあり、押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■離職率低下と顧客満足向上を実証、省人化潮流に逆行する人材重視戦略  「丸亀製麺」主力のトリドール…
  2. ■ビーム整形と出力平準化技術を融合し大気揺らぎを克服  NTT<9432>(東証プライム)と三菱重…
  3. ■航続距離650キロを実現、日野が新型FCV大型トラック投入  日野自動車<7205>(東証プライ…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る