うかいの19年3月期は前回予想を上回り着地

■今期については、前期の大幅減益から、大幅増益と急回復を見込む

 うかい<7621>(JQS)の19年3月期は、前回予想を上回り着地した。なお、今期については、前期の大幅減益から、大幅増益と急回復を見込んでいる。

 2月5日に第3四半期累計期間の実績が、当初予想よりも郊外店の来客数が大幅に想定を下回り、利益面については、売上高の減収と食材の高騰による原価率の上昇の影響を大 きく受けたことで、通期業績予想の下方修正を行った。

 ところが、5月16日の発表では、第4四半期(1月~3月)に客足が回復し、ほぼ全店で想定よりも来客数が伸長し、前回発表予想を上回る結果となったことから、前回予想の上方修正となり、売上高を1億01百万円、営業利益を65百万円、経常利益を68百万円、純利益を61百万円上方修正した。

 その結果、19年3月期通期業績は、売上高139億12百万円(前期比5.1%増)、営業利益2億28百万円(同35.6%減)、経常利益1億96百万円(同42.7%減)、純利益96百万円(同55.8%減)となった。

 今期については、和食事業・洋食事業では、ニーズの多様化に合わせて空間・料理・サービスをより良いものへと磨いていくとともに、それぞれの店舗が持つ独自の魅力を活かした企画・イベ ントの開催や季節に合わせたメニューをいち早くご提案して、継続的な来店機会の創出と新規顧客の獲得に努め、改めて店舗の魅力の掘り起こしを図り、ソーシャルメディアによる情報発信や旅行会社との連携等を通じて店舗の発信力を高め既存顧客とともに新規顧客の獲得に努める。

 物販事業では、19年3月期通期業績年4月に西日本において初めての常設店舗となる「アトリエうかい 阪急うめだ本店」を新規出店した。この新店をはじめ、百貨店への催事出店等により販路を拡大し収益確保を図る。

 文化事業では、19年度の特別企画展を中心に、それぞれの季節に合わせた様々な企画展やイベントを企画して、細やかなプロモーションや旅行会社等への営業を強化して集客に努める。

 以上の取組により、20年3月期業績予想は、売上高142億03百万円(前期比2.1%増)、営業利益2億80百万円(同22.7%増)、経常利益2億56百万円(同30.1%増)、純利益1億31百万円(同35.7%増)と増収大幅増益を見込む。

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