アルコニックスが3年後の連結経常利益100億円を目指す中期計画を策定

■今期70億円、来期85億円、そして3年後に100億円のイメージ

 アルコニックス<3036>(東1)は5月17日の午後、今期・2020年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画(22年3月期までの3年間)を発表し、数値目標として、到達年度の連結経常利益を100億円超(今期・20年3月期の予想は70億円)、純利益は70億円超(同47億円)などとした。

■「商社機能と製造業を融合する総合企業」へと展開しM&Aも継続

 同社は、非鉄金属、希少金属などの分野で「商社機能と製造業を融合する総合企業」へと展開しており、04年から19年までの16年間にM&Aを18社(連結化・持ち分適用化、事業譲受後編入など)を行ってきた。

 このたびローリングした中期経営計画では、業容拡大のため、製造業、流通業のM&Aの推進、及び新規事業投資案件の発掘・推進に努め、特に製造業のM&A及び事業投資にプライオリティを置き、収益における製造業部分の比率向上をめざすとした。同時に、電子・機能材の分野で原料となるレアメタルの取扱いを含め、更なる業容拡大を目指し、同社の事業のルーツでもあるアルミ・銅分野の維持・拡大にも努めるとした。

 投資計画は3年間で250~300億円を予定し、半分を新規のM&Aに、半分を事業投資、設備投資に充てる。そして、5つのアクションプラン(営業収益力の強化、投資案件の推進、財務体質の強化、人的資源の強化、インフラ整備及び内部統制の充実・強化)などを推進する。

 3年間の連結経常利益のイメージは、20年3月期に70億円(19年3月期の実績は約63億円)、21年3月期には85億円、そして到達年度の22年3月期には100億円超を目指す。(HC)

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