【新規上場(IPO)銘柄】テノ.ホールディングスは第1四半期業績順調、25日移動平均線がサポートへ

株式市場 IPO 鐘

 テノ.ホールディングス<7037>(東マ)は、昨年12月21日に東京証券取引所マザーズ及び福岡証券取引所Q-Boardに上場。同社グループは、女性が育児・家事・介護をしてもなお働き続けるためには、「いったい何が必要なのか」を基本に事業展開している。同社グループは、純粋持株会社の同社と連結子会社2社(株式会社テノ.コーポレーション、株式会社テノ.サポート)の3社により構成されており、公的保育事業、受託保育事業及びその他の3つの事業を展開している。認可保育所等50施設、受託保育所140施設、学童保育所32施設、その他30施設の計252施設を運営している。(2019年3月末現在)

 公的保育事業では、東京を中心に、福岡、大阪などに 認可保育所・認証保育所等を運営しているが、今19年12月期第1四半期においては、新規に開設した施設はないものの、各既存施設において、保育の質の向上及び効率的な運営の充実に注力した。

 受託保育事業では、福岡を中心に受託保育所を運営している。院内・事業所内保育所の企画・運営のほか、学童保育所等の放課後児童健全育成事業を行っているが、今19年12月期第1四半期においては、企業・病院等が設置する保育施設の新規受託の営業活動に注力した。

 その他事業では、家庭総合サービス(マザーリングサービス、ベビーシッターサービス、ハウスサービス)と人材育成サービス(保育系人材の育成講座「テノスクール(tenoSCHOOL)」、人材派遣サービス、キッズルームの運営)を行い、女性のライフステージ全体をサポートし ているが、今19年12月期第1四半期においては、主に幼稚園や保育所に対する保育人材の派遣事業、直営認可外保育施設における保育の
質の向上及び効率的な運営の充実に注力した。

 5月14日大引け後に発表した今2019年12月期第1四半期業績実績は、売上高25億5500万円、営業利益1億5500万円、経常利益1億4900万円、純利益9700万円に着地。第1四半期営業利益は年計画に対する進捗率が38.8%と順調に推移している。

今19年12月期業績予想は、売上高101億2700万円(前期比7.7%増)、営業利益4億円(同17.5%増)、経常利益3億6800万円(同25. 2%増)、純利益2億2500万円(同37.9%増)と連続最高益更新を見込む。年間配当は期末一括8円の初配当を予定している。※本年7月1日を効力発生日として普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施する予定。

 株価は、昨年12月26日につけた上場来安値1815円を底に本年5月17日に上場来高値3550円と上昇。上げ一服となっているが、25日移動平均線がサポートした感がある。今19年12月期第1四半期業績は順調に推移しており、通期業績予想の上振れも視野に入る。3200円割れまで押す場面があれば、買い好機と考える。(株式評論家・信濃川)

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