【狙い場・買い場】アイシン精機はモミ合い放れ近そう、新社長をトヨタから迎える
- 2015/4/13 12:15
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アイシン精機<7259>(東1・売買単位100株)は、先行投資負担の一巡などから2016年3月期に営業増益が期待されている。割安感も浮上し高値圏でモミ合っている株価は上放れる可能性が出てきた。
同社はトヨタ系の大手部品メーカーで、AT(自動変速機)では世界トップのシェアを誇る。2015年6月の株主総会で10年ぶりにトヨタから新社長を迎えると同時に、2016年にシロキ工業を株式交換で完全子会社化し、外装品事業をシロキ工業に集中。同社はATに特化して事業の再構築を推進する計画だ。
2015年3月期の業績は新工場の立ち上げ費用や、研究開発費の負担増などで前期比3.6%の営業減益となったもようだが、続く2016年3月期は先行投資の負担軽減、海外メーカー向けATの好調などで10%を超える営業増益が期待できそうだ。
こうしたことを評価して欧米系のファンドが同社株に強い関心を持ち始めたようである。同社の外国人持株比率は2013年9月末26.4%から2014年9月末29.3%にアップしている。
PERは15倍台と日経平均PER18倍弱に比べて低く、買い余地はある。ここにきて上値慕いの動きとなっており、2014年高値4615円奪回は既定路線といえそうだ。(志木 克己)