協立情報通信の2月期は増収大幅増益、5期連続の増収へ

■「Windows Server2003」サポート終了に伴う営業活動を強化

 協立情報通信<3670>(JQS)の15年2月期の非連結決算は、売上高が前年同期比8.1%増の57億6800万円、営業利益が同25.5%増の2億6900万円、経常利益が同26.3%増の2億7100万円、純利益が同68.7%増の2億1700万円となり、増収大幅増益を達成した。利益面では、「情報創造コミュニティー」の移転により、32百万円の特別損失が発生した一方で、移転補償金1億22百万円を特別利益に計上した。

ソリューション事業では、フェア・セミナーの開催や販売促進活動等、パートナー企業各社と連携した営業展開を強化し、新規案件・新規顧客の開拓に努めるとともに、15年7月に予定されている「Windows Server2003」のサポート終了に伴う、基幹業務ソフトのクラウドシステム化提案や、サーバの入替案件の獲得に向けた営業活動を強化した。加えて、16年1月より運用開始の「マイナンバー制度」、20年に開催される東京オリンピックを見据えた中長期的なICT及び情報活用を推進する営業活動に取り組んでいる。「情報創造コミュニティー」の移転に伴う減価償却費等の増加や、第3四半期以降の販管費の増加により、売上高は16億8800万円(前期比3.6%減)、営業利益は1億6400万円(同22.2%減)となった。

モバイル事業では、NTTドコモの国内通話定額プランの導入や、「iPhone6」発売の効果もあり、堅調に推移した。また、携帯電話とタブレット端末の「2台持ち」の提案やSDカードなどの副商材の販売に注力したほか、人員の再配置を行ったことで、一部の店舗の業績が上向き、更に、法人の新規大口案件も増加した。これにより、モバイル事業では、売上高40億79は約万円(前期比13.8%増)、営業利益1億400万円(同31.3倍)となった。

今期通期の見通しは、売上高は60億5600万円(前期比5.0%増)、営業利益は3億100万円(同11.9%増)、経常利益は3億200万円(同11.1%増)、純利益は1億8100万円(同16.8%減)と5期連続の増収を見込んでいる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る