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京進は調整一巡、19年5月期大幅増益予想で20年5月期も収益拡大期待
- 2019/5/31 08:19
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
京進<4735>(東2)は学習塾事業を主力として、語学関連事業、保育・介護事業も展開している。19年5月期大幅増益予想である。20年5月期も収益拡大を期待したい。株価は高値圏から反落して水準を切り下げたが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。
■学習塾事業を主力に語学関連事業と保育・介護事業も展開
京進小中部、京進高校部、京進e予備校、個別指導の京進スクールワンなどの学習塾事業を主力として、語学関連事業、保育・介護事業も展開している。
18年5月期売上構成比は、学習塾事業58.4%、語学関連事業11.9%、保育・介護事業29.7%である。18年5月期末の事業拠点数は学習塾事業338事業所、語学関連事業20校、保育園63園、介護事業40ヶ所である。
19年1月には日本語学校を展開するダイナミック・ビジネス・カレッジを子会社化した。また19年4月には給食事業を展開するリッチを子会社化した。事業ドメイン拡大戦略で、フードサービス事業への展開を加速する。
なお収益面では学習塾事業において季節変動要因がある。受験生の卒業で生徒数が変動するため、新学期を迎える春季が最も低下し、その後増加していく傾向が強い。また季節講習も影響して四半期業績に変動が生じる。
■19年5月期大幅増益予想、20年3月期も収益拡大期待
19年5月期連結業績予想は、売上高が18年5月期比8.0%増の193億59百万円、営業利益が34.3%増の5億50百万円、経常利益が27.4%増の5億80百万円、純利益が20.2%増の5億93百万円としている。配当予想は18年5月期と同額の年間9円28銭(期末一括)で、予想配当性向は13.1%となる。
第3四半期累計は売上高が前年同期比10.9%増の152億79百万円、営業利益が7.8%増の10億46百万円、経常利益が15.2%増の11億04百万円、純利益が6.7%増の6億12百万円だった。
学習塾事業は夏の悪天候の影響で1.1%減益だが、生徒数(1.6%増)は順調に増加した。語学関連事業は顧客数増加(14.7%増)で黒字化した。保育・介護事業は介護事業の人員配置見直しに伴う人件費増加で11.0%減益だが、保育事業の新規事業所開設で23.6%増収だった。
第3四半期累計が概ね順調であり、通期も好業績が期待される。そして20年5月期も収益拡大を期待したい。
■株価は調整一巡
株価は2月の上場来高値1547円から反落して水準を切り下げたが、調整一巡して戻りを試す展開を期待したい。5月30日の終値は1002円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS70円79銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円36銭で算出)は約0.9%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS434円86銭で算出)は約2.3倍、時価総額は約84億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)