ケイアイスター不動産が高い、「IT成長戦略」を発表し好業績とともに注目再燃

株式市場 銘柄

■「KEIAI.NETシステム」は物件検索やVR(仮想現実)内覧などで業界をリード

ケイアイスター不動産<3465>(東1)は6月4日、1483円(26円高)まで上げ、後場も底堅い値動きを続けている。最高益を連続更新する見通しである上、午前11時30分、リクルートHD<6098>(東1)ソニー<6758>(東1)楽天<4755>(東1)などでIT分野の知見と経験を積んだスペシャリストを招聘した社長直轄のIT推進室による「IT成長戦略」を発表。改めて注目されている。

■不動産業務のIT化を進め商品力の向上や高回転経営など5本の矢を推進

 同社では、数年前から、不動産業務をIT化して利便性や効率を高める「不動産テック」(ReTech:リーテック)に取り組み、2017年後半に「ITの戦略的導入のための行動指針」を制定し、「不動産×IT」の実現に向けて取り組んできた。

■本体で磨きこんだIT施策をグループ・加盟店へ横展開しシナジーを増強

 不動産物件をVR(仮想現実)によって内覧できるシステムや物件に関する諸情報を検索できる「KEIAI.NETシステム」を運営し、グループに加盟する地域不動産店などに導入。電話やFAX、メールなどで行っていた物件確認が不要になるなど、相互の利便性向上を図っている。

 4日発表したIT成長戦略では、「ReTech『5本の矢』」として、【商品力の向上】同じ立地、価格帯で競合と比較された際、当社が選ばれる商品競争力・競合参入障壁を確立する目的で、顧客の課題をダイレクトに解消するAI、IoT、VR/AR/MR、Cloudの活用、「顧客体験の向上」「ケイアイの家だからこその付加価値」の拡大をめざす、【高回転経営】AI、BI、RPAを活用したデータドリブン経営による在庫回転率、生産性の向上、利益・財務体質の大幅改善、【業務速度と精度向上・グループケーパビリティの最大化】本体で磨きこんだIT施策をグループ・加盟店へ横展開することでシナジーを増強、などを推進する。加盟店がビジネスを全面完結できるまでの強力な加盟価値を「KEIAI.NET」で提供可能にする。(HC) 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る