川崎近海汽船が大きく出直る、トラックドライバー不足でモーダルシフト注目

株式市場 銘柄

■「SOx規制」控えるが中期計画で3年後の純利益24%拡大めざす

川崎近海汽船<9179>(東2)は6月5日、大きく出直り、2827円(105円高)まで上げて反発している。2020年1月に「SOx規制」(船舶用燃料油の低硫黄化環境規制)が実施されるため費用増が予定されるが、「2019年度中期経営計画」(2020年3月期~2022年3月期)では、到達年度の純利益を21.0億円(19年3月期の実績比24%の増加)などを掲げ、一段の業績拡大を目指す。

 内航部門では、トラックドライバー不足が社会問題化する中で、陸上輸送から海上輸送への転換を図るモーダルシフトを促進し、顧客のニーズに沿った輸送サービスを提供し、海上輸送需要の掘り起こしなどに取り組む。

 前期、八戸/苫小牧航路に就航した新造船「シルバーティアラ」の寄与などにより、トラック、旅客とも輸送量が増加した。新規開設した宮古/室蘭航路は、無料の高速道路である三陸復興道路が全線開通すれば海上輸送から接続する利便性が向上するため、むしろ開通後に新たな輸送需要が拡大するとみられている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る