ファイバーゲートは上値試す、19年6月期大幅増収増益予想、6月14日付で東証1部に市場変更

株式市場 銘柄

 ファイバーゲート<9450>(東マ)はWi-Fiソリューション総合サービス企業である。19年6月期大幅増収増益予想である。20年6月期も収益拡大を期待したい。なお6月14日付で東証マザーズから東証1部に市場変更する。これに伴って6月13日に立会外分売を予定している。株価は5月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■独立系Wi-Fiソリューション総合サービス企業

 独立系のWi-Fiソリューション総合サービス企業である。18年8月には朝日ネット<3834>と業務提携した。

 18年6月期の売上構成比は、レジデンスWi-Fi事業(マンション・アパート向け無料インターネット接続サービス)が72%、フリーWi-Fi事業(観光地や商業施設向けフリーWi-Fiサービス、法人ネットワーク事業、Wi-Fiプロダクト事業)が28%だった。

■19年6月期大幅増収増益予想、20年6月期も収益拡大期待

 19年6月期連結業績予想(2月14日に上方修正、5月14日に2回目の上方修正)は、売上高が18年6月期比35.8%増の54億円、営業利益が62.3%増の9億09百万円、経常利益が67.3%増の8億53百万円、純利益が72.9%増の5億39百万円としている。積極的な営業活動の成果で新規契約が想定以上に増加している。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比39.4%増の40億48百万円、営業利益が65.8%増の8億41百万円、経常利益が75.8%増の8億21百万円、純利益が78.8%増の5億22百万円だった。レジデンスWi-Fi事業が42.8%増収、フリースWi-Fi事業が30.7%増収と、いずれも大幅伸長した。

 第3四半期累計の営業利益進捗率は92.5%と高水準だが、例年第4四半期は調整期の傾向があるとしている。20年6月期も収益拡大を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(18年9月1日付で株式2分割)は、5月16日の上場来高値4400円から一旦反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。6月5日の終値は3440円で、今期予想連結PERは約61倍、時価総額は約330億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る