エイチームは調整一巡、19年7月期減益予想だが20年7月期収益改善期待

株式市場 銘柄

 エイチーム<3662>(東1)は、比較・情報サイト運営のライフスタイルサポート事業、スマホゲーム開発のエンターテインメント事業を2本柱としている。19年7月期は先行投資負担で減益予想だが、20年7月期の収益改善を期待したい。株価は1月の年初来安値を割り込まずに切り返して調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。

■ライフスタイルサポイートとスマホ向けゲーム開発が2本柱

 比較・情報サイト運営(引越し関連、自動車関連、ブライダル関連、金融メディア等)のライフスタイルサポート事業、スマホ向けゲームアプリ開発のエンターテインメント事業を2本柱として、自転車専門通販サイトのEC事業も展開している。

■19年7月期は先行投資で減益予想、20年7月期の収益改善期待

 19年7月期連結業績予想は、売上高が18年7月期比6.2%増の400億円、営業利益が14.9%減の40億円、経常利益が15.4%減の40億円、純利益が21.4%減の26億円としている。

 既存事業は順調に伸長するが、中期成長に向けた種まきの1年と位置付けて、ライフスタイルサポート事業における複数の新規事業立ち上げに伴う先行投資負担、エンターテインメント事業における新規開発(ブシロード、TBSテレビと協業のメディアミックスIPゲームアプリ)などで減益予想である。

 なお第2四半期累計は売上高が前年同期比2.5%増収、営業利益が42.8%減益で、通期予想に対する進捗率は売上高46.3%、営業利益29.4%だが概ね計画水準としている。第3四半期以降の挽回、そして20年7月期の収益改善を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は1月の年初来安値を割り込まずに切り返して調整一巡感を強めている。出直りを期待したい。6月7日の終値は1517円、今期予想連結PERは約12倍、時価総額は約299億円である。

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