ラ・アトレの出来高が激増、株主優待を現在の上限1000円分から最大5万円分の宿泊券に

株式市場 銘柄

■一日平均の3倍前後に急増、買いたい投資家が顕在化との見方

ラ・アトレ<8885>(JQG)は6月12日、朝方の5%安(32円安の651円)を下値に切り返し、3%安(20円安の663円)まで回復して出来高が急増している。11日の取引終了後、株主優待制度の変更を発表し、保有数100株以上~1000株未満を優待なしとした一方、1000株以上の株主には従来のクオカード1000円分を最大5万円相当の宿泊優待券へと大幅な厚遇に変更した。

 出来高が急増し、10時現在で5月に入ってからの一日平均出来高の3倍前後に達している。このため、買いたい投資家が次第に優勢になってきた証拠との見方が出ている。

■1000株以上の株主を対象にこの6月30日を基準日とする優待から実施

 株主優待は年間2回(6月末基準・12月末基準)実施している。これまでの優待内容は、100株以上500株未満の場合はQUO(クオ)カード500円分、500株以上の場合はQUOカード1000円分としてきた。これを、回数はそのままに、保有数1000株以上の株主を対象として、京都に19年9月完成予定のレジデンシャルタイプホテルの宿泊優待券(最大5万円相当、すべてのお部屋半額で提供)とした。19年6月30日を基準日とする優待から変更する。

■インバウンド増加などを受け「暮らすように泊まる」中長期滞在型ホテルの開発を推進

 同社では、インバウンド増加による宿泊施設の需要の高まりを背景として、中長期滞在型ホテルの開発を推進している。2017年2月に京都、2018年6月に福岡、今年6月7日には札幌で、「暮らすように泊まる」をコンセプトとしたレジデンシャルタイプのホテルがオープンした。

 また、京都第2弾(2019年9月開業予定)や福岡第2弾(2020年3月開業予定)・福岡第3弾(2020年5月開業予定)のホテル開発プロジェクトが進行している。こうしたホテル開発事業と株主優待制度の関連性を高める目的として、このたび優待内容を変更した。(HC) 

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る