【業績でみる株価】トレジャー・ファクトリーは3年で売上48%増、営業利益で67%増の高成長
- 2015/4/14 14:28
- 業績でみる株価
■今期も増収増益、株価権利付で4000円へ
トレジャー・ファクトリー<3093>(東1・売買単位100株)は375円高の3310円と値を飛ばし年初来高値を大きく更新している。昨年9月1日付の株式2分割に続いて、今年6月1日付で株式2分割を予定している。
業績は好調が続いている。2015年2月期の売上106億8200万円は3年前の2012年2月期に比べ48.2%の高い伸びで、営業利益の9億5500万円は3年前に比べて67.5%増と売上の伸びを大きく上回っている。とくに、営業利益率がこの間7.91%から前期8.94%へ大きく向上している。
衣料、家電、家具など総合リユース店を展開する。総合リユース業態の『トレジャーファクトリー』が50店、服飾専門リユース業態の『トレファクスタイル』が24店、ブランド古着専門業態の『ブランドコレクト』が2店、スポーツ・アウトドア業態の『トレファクスポーツ』が1店、古着アウトレッド業態の『ユーズレッド』1店、合計で78店の直営店舗数となっている。他にFC4店が加わり全店舗数は82店舗を持っている。
店舗数は3年前の58店舗数に比べ41%増え、売上の伸びとほぼ一致し、店舗数の拡大が売上の伸びにつながっているといえる。関東圏を中心に最近では関西圏にも出店している。
利益率の向上は、リユース業界では難しいとみられていたPOS早くから導入し単品ごとに売れ筋商品の管理を徹底している効果が大きい。店舗もクリーンな印象が来店客増加に結びついている。
2014年2月期から関西出店を開始し前期は総合リユース業態を3店、服飾専門リユースを1店、それぞれ出店し現在関西地区の店舗数は6店舗となっている。今後も関西圏への出店を強化する見通し。
2015年2月期は売上11.0%増の118億5300万円、営業利益8.7%増の10億3900万円の見通し。株式分割後の1株利益は56.3円、配当は年11.0円の見通し。
株価は2012年12月の上時時始値875円(権利修正)に対し、現在の高値3310円まで約3.9倍となっている。現在の株価は株式2分割後でみれば約1655円の計算となる。高成長の続いていることから権利付で4000円(権利落後で2000円)を目指すものとみられる。