【株式評論家の視点】Gキッズは児童発達支援事業の開始に期待感、今期予想PPER6倍台と割安感
- 2019/6/19 07:35
- 株式評論家の視点
グローバルキッズCOMPANY<6189>(東1)は、2016年3月18日に東京証券取引所マザーズに上場。19年9月に市場第一部へ上場市場を変更。19年4月にグループ全体のブランディングを強化するため 19年4月1日付けで社名を「株式会社グローバルキッズ COMPANY」に改称した。
同社グループは、保育所等の運営を通じて次世代を担う子ども達を育成する「子育て支援事業」を主な事業としているが、同社グループとして同4月1日に過去最多の23箇所の保育施設を開設。新たに開設した施設の内訳は、認可保育所17施設、事業所内保育施設1施設、企業主導型保育事業4施設、学童クラブ1施設。これにより、同社グループが運営する保育施設数は165施設となっている。
今19年9月期第2四半期業績実績は、売上高92億8400万円(前年同期比13.0%増)、営業利益2億4700万円(同29.0%減)、経常利益2億3400万円(同26.7%減)、純利益1億4100万円(同15.3%減)に着地。拡大戦略に沿った運営施設数が順調に増加しており、在籍園児数は拡大し、四半期ベースの売上高は2四半期連続の過去最高更新と伸長したが、次年度開園を見据えた現場人員の積極採用に伴う採用費、社宅費の増加等により販管費が膨らみ減益となった。
今19年9月期業績予想は、売上高200億円(前期比13.0%増)、営業利益3億4000万円(同0.6%増)、経常利益19億3000万円(同0.7%増)、純利益12億5000万円(同2.2倍)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。
株価は、2016年3月30日につけた上場来の高値3655円から19年12月25日に上場来の安値780円と調整。2月15日に年初来の安値816円、6月4日安値829円と売り直されて底値を確認した感がある。新規事業として児童発達支援事業を6月からスタートさせることや、業界初となる保育のシェアリングモデル「えんマッチ」を推進することへの期待感があるうえ、今期予想PPER6倍台と割安感があり、押し目買い優位に上値を試すか注目したい。(株式評論家・信濃川)