【株式評論家の視点】Gキッズは児童発達支援事業の開始に期待感、今期予想PPER6倍台と割安感

株式評論家の視点

 グローバルキッズCOMPANY<6189>(東1)は、2016年3月18日に東京証券取引所マザーズに上場。19年9月に市場第一部へ上場市場を変更。19年4月にグループ全体のブランディングを強化するため 19年4月1日付けで社名を「株式会社グローバルキッズ COMPANY」に改称した。


 同社グループは、保育所等の運営を通じて次世代を担う子ども達を育成する「子育て支援事業」を主な事業としているが、同社グループとして同4月1日に過去最多の23箇所の保育施設を開設。新たに開設した施設の内訳は、認可保育所17施設、事業所内保育施設1施設、企業主導型保育事業4施設、学童クラブ1施設。これにより、同社グループが運営する保育施設数は165施設となっている。

 今19年9月期第2四半期業績実績は、売上高92億8400万円(前年同期比13.0%増)、営業利益2億4700万円(同29.0%減)、経常利益2億3400万円(同26.7%減)、純利益1億4100万円(同15.3%減)に着地。拡大戦略に沿った運営施設数が順調に増加しており、在籍園児数は拡大し、四半期ベースの売上高は2四半期連続の過去最高更新と伸長したが、次年度開園を見据えた現場人員の積極採用に伴う採用費、社宅費の増加等により販管費が膨らみ減益となった。

 今19年9月期業績予想は、売上高200億円(前期比13.0%増)、営業利益3億4000万円(同0.6%増)、経常利益19億3000万円(同0.7%増)、純利益12億5000万円(同2.2倍)を見込む。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、2016年3月30日につけた上場来の高値3655円から19年12月25日に上場来の安値780円と調整。2月15日に年初来の安値816円、6月4日安値829円と売り直されて底値を確認した感がある。新規事業として児童発達支援事業を6月からスタートさせることや、業界初となる保育のシェアリングモデル「えんマッチ」を推進することへの期待感があるうえ、今期予想PPER6倍台と割安感があり、押し目買い優位に上値を試すか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る