【株式評論家の視点】ディ・アイ・システムの第2四半期業績は順調に推移、1400円割れで下値を固めた感あり

株式評論家の視点

ディ・アイ・システム<4421>(JQS)は、2018年10月19日に東京証券取引所JASDAQに上場。同社は、1997年11月に「無限の夢を創造する」エンジニア集団としての志で会社をスタート。システムインテグレーション事業と教育サービス事業を行っている。

 システムインテグレーション事業では、エンドユーザ、エンドユーザの情報システム子会社、通信事業者、同社と同業のシステムインテグレーション事業者に対して、IT通信業・金融業・流通業・医療・官公庁等の幅広い業種に対応した業務用アプリケーションの設計開発業務、インフラシステムの設計構築業務、業務用アプリケーション・インフラシステムの運用保守業務を中心に行っている。

 教育サービス事業では、エンドユーザ(ITエンジニアに育成することを前提に人材採用をした企業)、エンドユーザの情報システム子会社、エンドユーザの教育サービス子会社、当社グループと同業となる教育ベンダに対して、コンピュータ言語、データベース、サーバ、ネットワーク等のIT教育業務を行っているほか、顧客の人事戦略に基づき、新入社員向け研修、中堅社員向け研修を行っている。

 今2019年9月期第2四半期は、さらなる受注案件の増加を見込み、人材の採用活動及び人材育成に注力することで社内生産体制の強化に尽力するとともに、信頼できるプロジェクト管理体制と高い技術力を有する協力会社(外注先)の新規開拓及びネットワーク強化を推進することで、さらに多くの受注案件に対応可能な体制を構築する取組みを継続した。

 今19年9月期第2四半期業績実績は、売上高17億7800万円、営業利益1億3100万円、経常利益1億1500万円、純利益7300万円に着地。

 今19年9月期業績予想は、売上高39億1400万円(前期比16.7%増)、営業利益2億2500万円(同1.8%増)、経常利益2億2100万円(同0.9%減)、純利益1億3500万円(同1.0%減)を見込む。期末一括25円(同2円増)を予定している。

 株価は、18年10月23日の上場来高値4250円から同12月25日の上場来安値1134円まで換金売りに下げた後、4月11日に年初来の高値2210円と上昇。上げ一服となっているが、5月14日安値1334円、6月4日安値1393円と売られ1400円割れで下値を固めた感はある。第2四半期営業利益は年計画に対する進捗率が58.2%と順調に推移しており、8月14日に予定される第3四半期決算の発表は注目される。ここから下押す場面があれば、待ち伏せ買いを考 えるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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