【今日の言葉】新常態と日本の格差

『新常態と日本の格差』=中国・国家統計局が15日に発表した2015年1-3月期のGDPはプラス7.0%だった。今年3月の全人代で打ち出した、経済の高速成長から中高速成長を目指すという、『新常態』(GDP7%前後の目標)に沿ったものとなっている。

10数パーセント成長から7%へ大きくスピードダウンしているのだから自由主義経済の下なら、かつての日本のバブル崩壊のように大変な状況となっていたはずだが、そこは共産党一党支配による良さとでもいうべきかうまく軟着陸している。一部には不動産価格の急落による影響もみられるようだが、全体の経済に波及させていないところは立派である。

かといって、日本が中国のように社会主義国家になりたいと思っているわけではないが、ただ、日本国内のいろいろなところで格差がついていることは自由主義だから仕方ないと切り捨てることはできない。適当な格差なら目標ができて励みになるが、あまりにも格差が開きすぎるとヤル気が失せるし社会不安の火種になる心配がある。早く、国民の間に投資の裾野を広め株価上昇の効果を分かち合うようにするところに来ているように思われる。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年12月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031  

ピックアップ記事

  1. ■低位株と割安銘柄で挑む12月決算市場  12月期決算銘柄の師走相場では、業績を上方修正し増配を発…
  2. ■師走相場、守りと攻めの二刀流で挑む年末投資戦略  「守るも攻めるも」あと1カ月である。師走相場が…
  3.  暖房機器、除雪商品などを展開し割安放置が目立つセクターにホームセンター株がある。PBRが1倍を割…
  4. ■背広の売れ行きが映す街角の景気シグナル  街角の景気実感を分析し、景気実態を明らかにする経済指標…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る