クレスコが活況高、大株主の一部売却意向を上回る規模で自社株買いを開始

株式市場 銘柄

■EPSやROEなど資本効率の向上も兼ねて売却株を収容

クレスコ<4674>(東1)は6月27日、大きく出直り、後場の取引開始後に7%高の3525円(245円高)まで上げて出来高も増加している。26日の取引終了後、公開買付による自己株式の取得(自社株買い)を発表。好感買いが増加している。

 公開買付による自己株式取得の背景は、同社の筆頭株主であるイワサキコーポレーション(保有割合25.96%:6月27日現在)より、その保有する同社株式の一部を売却する意向がある旨の連絡を受けたため。これを受け、一時的にまとまった数量の株式が市場に出ることの影響になどを考慮し、当該株式を自己株式として取得することについての具体的な検討を3月中旬から開始していたという。自己株式の取得は、1株当たり純利益(EPS)や自己資本純利益率(ROE)などの資本効率の向上にも寄与するため、株主に対する利益還元につながるとの判断にも至った。

 これにより実施する自己株式取得は、66万100株(発行済み株式総数の5.50%)または20億1330万5000円を上限として、2019年6月27日から8月30日まで実施する。うち、公開買付の上限は60万株(1株3050円)で、期間は7月25日まで。イワサキコーポレーション以外の株主にも応募の機会を提供するとの観点から、自己株式の取得全体の上限を66万株強とした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る