ラクスルは上値試す、19年7月期大幅増収増益予想

株式市場 銘柄

 ラクスル<4384>(東マ)は、印刷ECサービスを提供する印刷事業、および荷主と運送会社を繋ぐ運送事業を展開している。19年7月期大幅増収増益予想である。株価は戻り高値圏から反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■印刷事業と運送事業を展開

 印刷シェアリングプラットフォーム「ラクスル」で印刷ECサービスを提供する印刷事業、および物流シェアリングプラットフォーム「ハコベル」で荷主と運送会社を繋ぐ運送事業を展開している。印刷や物流という伝統的産業にインターネットを融合させた。19年2月には一般貨物を取り扱う運送会社向け新サービス「ハコベルコネクト」を開始した。

 印刷事業は第3四半期、運送事業は第2四半期と第3四半期が繁忙期となる。

■19年7月期大幅増収増益予想で3Q累計順調

 19年7月期の非連結業績予想は、売上高が162億円~170億円(18年7月期比45.0%増~52.1%増)、営業利益が1億20百万円~1億60百万円(同29.0%増~72.0%増)、経常利益が96百万円~1億36百万円(同2.2倍~3.1倍)、純利益が20百万円~60百万円(同29.4%増~3.9倍)としている。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比55.6%増の123億48百万円、営業利益が1億49百万円の黒字(前年同期は56百万円の赤字)だった。大幅増収効果で黒字化した。印刷事業が新規顧客獲得や一部商材価格転嫁などで49.4%増収、64.5%増益と牽引した。運送事業は2.9倍増収だが、新サービス「ハコベルコネクト」開発費で赤字が拡大した。

 通期レンジ予想上限値に対する進捗率は売上高72.6%、営業利益93.1%と順調である。通期も好業績を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は戻り高値圏から反落したが、自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。7月3日の終値は4155円、時価総額は約1151億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る