【業績でみる株価】コーア商事ホールディングスは底打ち感、20年6月期の収益拡大期待
- 2019/7/11 06:25
- 業績でみる株価
コーア商事ホールディングス<9273>(東2)はジェネリック医薬品原薬の輸入販売を主力として、注射剤を中心とする医療用医薬品の製造販売も展開している。19年6月期連結業績は再下振れに注意が必要だが、20年6月期の収益拡大を期待したい。株価は19年3月安値で底打ち感を強めている。反発を期待したい。
■ジェネリック原薬輸入販売と医薬品製造販売
18年6月東証2部に新規上場した。ジェネリック医薬品原薬の輸入販売を主力として、注射剤を中心とするジェネリック医薬品の製造販売も展開している。商社機能と受託製造機能を併せ持つビジネスモデルである。
なお子会社コーアイセイが19年6月、公正取引委員会から独占禁止法に基づく排除措置命令および課徴金納付命令を受けた件に関して、再発防止策を実施し、法令遵守の徹底に取り組むとしている。
■19年6月期増収増益予想
19年6月期の連結業績予想(2月8日に下方修正)は、売上高が18年6月期比5.6%増の156億50百万円で、営業利益が2.0%増の13億円、経常利益が2.8%増の13億10百万円、純利益が8.8%増の8億円としている。
第3四半期累計は、前年同期比1.2%減収、34.5%営業減益だった。薬価改定、人件費増加、医薬品製造販売事業における想定以上の生産コスト発生などが影響した。通期予想に対する進捗率は売上高66.2%、営業利益44.5%と低水準だった。19年6月期は再下振れに注意が必要だが、20年9月期の収益拡大を期待したい。
■株価は底打ち感
株価(18年11月6日付で株式3分割)は、18年8月高値1930円から約3分の1水準となる19年3月安値703円で底打ち感を強めている。反発を期待したい。7月10日の終値は788円、時価総額は約78億円である。