【業績でみる株価】スシローグローバルホールディングスは目先的な売り一巡して上値試す

 スシローグローバルホールディングス<3563>(東1)は、回転すし業界首位で国内スシロー業態を主力としている。19年9月期営業増益予想である。株価は資本業務提携解消に伴う株式売り出しを嫌気して上場来高値圏から急反落したが、目先的な売り一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。

■回転すし業界首位で国内スシロー業態が主力

 回転すし業界首位で国内スシロー業態を主力としている。19年3月末の店舗数は18年9月末比9店舗増加の518店舗(東日本279店舗、西日本239店舗)である。

 中期成長戦略として、国内スシロー業態の拡大(新規出店、既存店成長)継続、新業態(杉玉事業)によるすし周辺市場開拓、海外展開本格化を掲げている。

 なお19年6月神明ホールディングスおよび元気寿司との資本業務提携を解消し、これに伴って19年7月株式売り出しを実施した。

■19年9月期営業増益予想

 19年9月期連結業績(IFRS)予想は、売上収益が18年9月期比10.1%増の1925億21百万円、営業利益が7.2%増の125億65百万円、純利益が1.0%減の79億11百万円としている。既存店の好調や新規出店(グループ全体で50店舗弱の計画)の効果で増収営業増益予想である。
 
 第2四半期累計は前年同期比14.0%増収、33.0%営業増益だった。既存店売上が106.9%と好調に推移し、コスト管理による利益率改善も進展した。そして第2四半期累計の進捗率は売上高50.1%、営業利益61.7%と順調だった。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価は上値試す

 株価は神明ホールディングスおよび元気寿司との資本業務提携解消、これに伴う株式売り出しを嫌気して上場来高値圏から急反落したが、目先的な売り一巡して反発の動きを強めている。上値を試す展開を期待したい。7月12日の終値は6810円、時価総額は約1976億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る