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ティムコは下値切り上げ、19年11月期2Q累計減益だが通期収益改善期待
- 2019/7/18 05:43
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ティムコ<7501>(JQ)はフィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。19年11月期第2四半期累計は減益だったが、通期増収増益予想である。通期ベースでの収益改善を期待したい。株価は下値を切り上げている。出直りを期待したい。
■フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・販売
フィッシング用品およびアウトドア用品の企画・開発・販売事業を展開している。18年11月期の事業別売上高構成比はフィッシング事業が30%、アウトドア事業が69%、その他(不動産賃貸収入など)が1%だった。
基本戦略として規模の拡大よりも内容の充実に重点を置き、オリジナルアウトドア衣料ブランドである「Foxfire」の商品力強化や、直営店舗「Foxfire Store」の収益力向上に取り組んでいる。
19年4月にはスノーピーク<7816>と資本業務提携し、スノーピークが第1位株主となった。商品開発・販売などを共同展開する。
■19年11月期増収増益予想
19年11月期の非連結業績予想は、売上高が18年11月期比4.0%増の31億17百万円、営業利益が15.2%増の50百万円、経常利益が5.0%増の53百万円、純利益が12.3%増の35百万円としている。配当予想は18年11月期と同額の年間12円(期末一括)としている。予想配当性向は84.9%となる。
第2四半期累計は、売上高が前年同期比3.6%減の15億22百万円、営業利益が37.5%減の38百万円、経常利益が35.8%減の41百万円、そして純利益が42.5%減の26百万円だった。
フィッシング事業(9.2%減収、18.6%減益)は、ルアー用品でロッド(釣竿)などの高単価商品が低調に推移し、フライ用品も3月以降の河川渇水の影響で低調だった。アウトドア事業(0.7%減収、7.9%減益)は、暖冬影響や春季の気温低下の影響で、衣料品が全般的に低調だった。
通期は、フィッシング事業においてはブランド力強化とネット活用による収益性向上、アウトドア事業においてはアウトドア衣料ブランド「Foxfire」の商品力強化や直営店舗「Foxfire Store」の収益性向上に努めるとしている。通期ベースでの収益改善を期待したい。
■株主優待制度は11月末の株主対象
株主優待制度は毎年11月30日現在の株主を対象として、保有株式数に応じてFoxfire Store20%OFFお買物優待券を贈呈する。
■株価は下値切り上げ
株価は第2四半期累計減益に対するネガティブ反応が限定的で、下値を切り上げている。出直りを期待したい。7月17日の終値は586円、今期予想PER(会社予想のEPS14円13銭で算出)は約41倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は約2.0%、前期実績PBR(前期実績BPS1945円88銭で算出)は約0.3倍、時価総額は約20億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)