【新規上場(IPO)銘柄】バルテスは8月9日に第1四半期決算を発表、ソフトウェアテストに対するニーズは拡大へ

株式市場 IPO 鐘

 バルテス<4442>(東マ)は、5月30日に東京証券取引所マザーズに上場した。2004年4月の創業以来、「品質向上のトータルサポート企業」を経営方針に掲げ、ソフトウェアの品質に関わるサービスを提供。ソフトウェアテスト専門会社として、年間1,200件以上(2019年3月期)のプロジェクト実績を誇っている。ソフトウェアテストサービス事業が8割以上を占めているが、近年はモバイル機器の普及に伴い、Web/モバイルアプリ開発サービス、更に、オフショアサービス事業も展開している。

 ソフトウェアテストサービス事業では、品質コンサルティングサービス、ソフトウェアテストサービス、ソフトウェア品質教育サービスを提供している。


 Web/モバイルアプリ開発サービス事業では、Webアプリ及びモバイルアプリ開発、Webアプリ・モバイルアプリのWebセキュリティ診断を行っている。

 オフショアサービス事業では、フィリピン子会社のVALTES AdvancedTechnology,Inc.がソフトウェアテストサービスとソフトウェア開発サービスを提供している。

 今20年3月期第2四半期業績予想は、 売上高17億4500万円、営業損益900万円の赤字、経常損益1000万円の赤字、最終損益400万円の赤字を見込む。

 今20年3月期業績予想は、売上高38億8400万円(前期比18.5%増)、営業利益2億1700万円(同15.5%増)、経常利益2億1800万円(同17.0%増)、純利益1億5300万円(同3.5%増)を見込む。上場で調達資金は、テストエンジニアの採用費、基幹システム投資、テストセンター増設、借入金返済などに充てる計画で、年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、6月4日につけた上場来の高値2250円から同24日につけた上場来の安値1294円まで調整を挟んで上昇している。家電、自動車のスマート化、IoT機器の拡大に加えて、モバイル端末、Web/eCommerce、AIの普及・拡大等、様々な分野でICTの活用が進んでいることを背景に、ソフトウェアテストに対するニーズも拡大する見通しで、中長期的な視点で同社のビジネスチャンスは大きく拡がる。8月9日に今20年3月期第1四半期決算の発表が予定されているが、業績が計画通り順調に推移していれば、高値奪回から一段高へ向かう公算は大きいだろう。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る