【新規上場(IPO)銘柄】日本国土開発は割安感に利回り妙味増す、25日移動平均線がサポート

株式市場 IPO 鐘

 日本国土開発<1887>(東1)は、本年3月5日に東京証券取引所市場第一部に上場。同社は、「わが社はもっと豊かな社会づくりに貢献する」という経営理念を掲げ、技術の研鑽に努め、東日本大震災発生直後から被災地に入り、除染工事やがれきの廃棄物処理及び収集運搬、中間貯蔵施設の建設等、復旧・復興工事に尽力することで、すべての顧客に信頼され社会から必要とされる企業集団を目指している。

 土木事業では、豊富な実績と高い施工技術力で社会基盤の整備・拡充に日々取り組み続けるとともに、環境負荷低減のため、リサイクルの促進や土壌環境の浄化など、独自技術・工法の開発と多数の実用化を進めている。

 建築事業では、「免震技術」「HACCP サポートシステム」および循環型社会に応える建物診断、補修補強などの「リニューアル技術」を開発し、いち早く実用化している。今後も暮らしや社会をサポートする価値ある技術を提案している。

 関連事業では、建設会社として培った豊富な経験と実績を生かし、不動産事業を展開している。

 前2019年3月期業績実績は、売上高1195億2500万円(前の期比1.7%増)、営業利益145億7600万円(同7.0%減)、経常利益144億0600万円(同6.0%減)、純利益104億4900万円(同1.8%増)に着地。

 今20年3月期業績予想は、売上高1250億円(前期比4.6%増)、営業利益98億円(同32.8%減)、 経常利益96億円(同33.4%減)、純利益81億円(同22.5%減)を見込む。年間配当予想は、28円(第2四半期末10円、期末18円)を予定している。

 株価は、4月17日につけた上場来高値889円から6月19日につけた上場来安値499円まで調整を挟んで7月17日高値587円と上昇している。前19年3月期は計画を上振れ着地しており、今20年3月期業績予想は保守的と受け止められる。今期予想PER6倍台・PBR0.75倍と割安感があり、配当利回り5.0%と利回り妙味も増す。足元で25日移動平均線がサポートラインとして意識されており、下押す場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る