【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】グーローバルマーケットに変調、ギリシャデフォルト懸念

高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ

グローバルマーケットはやや変調の兆しを強めています。キッカケはギリシャにデフォルトの懸念が高まったことで、一部のヘッジファンドがポジション調整(リスク回避)に動き出したためと見られます。

この6ヵ月の間、日本や欧州を中心に多くの国が金融緩和を実施しましたが、米国は昨年10月末にQE3を終了し、出口戦略へと舵を切りました。この結果、ドルの実効レートは昨年10月14日の85.38ptから今年3月13日の100.39ptまで5ヵ月間で17.6%も上昇したのです。このドル高が米国の製造業の重荷となり、NYダウは3月2日の終値1万8288ドルを未だに更新できません。

これに対し、同じ6ヵ月間で日経平均は37%余り上昇し、独DAX指数も445余り上昇。ともに自国通貨安の恩恵を享受したと言えるでしょう。

当面、5月中下旬にかけてリスクオフの流れも念頭に、戦術を検討すべき時かもしれません。(証券ジャーナリスト)

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