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【新規上場(IPO)銘柄】ブシロードは7月29日にマザーズに上場、海外市場の開拓で成長へ
- 2019/8/6 06:11
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ブシロード<7803>(東マ)は、本年7月29日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、2007年にトレーディングカードゲームの制作・販売を中心に各種コンテンツプロデュース業務を行う会社として設立。同社グループは、IPの開発・取得・発展によって事業を拡大させる「IPディベロッパー」戦略のもと、エンターテイメント事業とスポーツ事業においてIPを軸にメディアミックス展開し、様々な形でプロダクトやサービスを提供することで突き抜けた楽しさと感動をもたらす新時代のエンターテイメントを顧客に届けるよう、積極的な事業活動を推進している。
エンターテイメント事業では、トレーディングカードゲーム(TCG)部門、モバイルオンラインゲーム(MOG)部門、音楽部門、MD(マーチャンダイジング)部門、メディア部門を有し、様々なサービスに展開(=メディアミックス)できる体制を構築している。
スポーツ事業では、2012年に長い歴史とIPとしての魅力を持つ新日本プロレスリング株式会社を子会社化、2016年には株式会社キックスロードを立ち上げるなど事業展開している。
前2019年7月期第3四半期業績実績は、売上高235億2200万円、営業利益25億円、経常利益25億2200万円、純利益14億5000万円に着地。
前20年7月期業績予想は、売上高313億5400万円(前の期比8.5%増)、営業利益27億2100万円(同7.1%減)、経常利益27億3900万円(同8.6%減)、純利益17億1300万円(同4.6%増)を見込む。上場で調達した資金は、新キャラクターの制作や広告宣伝費に充てる計画で、年間配当は無配を予定している。
株価は、上場初日の7月29日に公開価格1890円を16.6%上回る2204円で初値をつけ、同31日に上場来高値2350円と上昇した後、もみ合っている。エンターテイメント事業では、トレーディングカードゲーム部門において、順調に海外市場を開拓中 (同社TCG販売国は60か国以上、大会開催数は20か国以上 2019年5月時点)のほか、海外における日本アニメ市場の拡大×ゲーム市場の拡大はIPを主軸とする同社モバイルオンラインゲームMOG部門にとって追い風と見られている。また、スポーツ事業では、興行中心から映像ビジネスへの注力することで顧客基盤の拡大を目指しており、成長が期待される。今7月期は増収増益が観測されていることから、押し目買い優位に上値を伸ばすか注目したい。(株式評論家・信濃川)