テクノスデータサイエンス・エンジニアリングは底値圏、20年3月期減益予想だが21年3月期大幅増益目指す

 テクノスデータサイエンス・エンジニアリング<7046>(東マ)は、ビッグデータ・AIソリューション事業を展開している。20年3月期は先行投資で減益予想だが、21年3月期は大幅増益を目指している。中期的に収益拡大を期待したい。株価は7月の戻り高値圏から反落して6月安値に接近した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、ほぼ底値圏だろう。

■ビッグデータ・AIソリューション事業を展開

 18年12月東証マザーズに新規上場した。ビッグデータ・AIソリューション事業を展開し、ビッグデータ・AIソリューションサービス(AI技術を活用したデータ経営コンサルティング、データ解析支援、人材育成・組織組成支援、デジタル戦略システム構築)と、AI製品等によるロイヤリティサービス(自社AI製品scorodoシリーズや他社AI製品を活用したサブスクリプションサービス)を提供している。

 なおAIビジネス拡大に向けてキーウェアソリューションズ<3799>と資本業務提携した。NEC<6701>が保有する株式の一部を取得(19年8月2日)して筆頭株主となった。

■20年3月期減益予想だが21年3月期大幅増益目指す

 20年3月期の非連結業績予想は売上高が19年3月期比7.3%増の14億50百万円、営業利益が64.0%減の70百万円、経常利益が66.9%減の70百万円、純利益が66.7%減の48百万円としている。第1四半期は売上高が2億91百万円、営業利益が21百万円の赤字だった。概ね計画水準だったとしている。

 20年3月期はAI製品開発や人材強化などの先行投資で減益予想である。ただし21年3月期は大幅増益を目指している。中期的に収益拡大を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は7月の戻り高値圏から反落して6月安値に接近した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、ほぼ底値圏だろう。8月6日の終値は3355円、時価総額は約74億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る