テクノスデータサイエンス・エンジニアリングは底値圏、20年3月期減益予想だが21年3月期大幅増益目指す
- 2019/8/7 06:26
- 業績でみる株価
テクノスデータサイエンス・エンジニアリング<7046>(東マ)は、ビッグデータ・AIソリューション事業を展開している。20年3月期は先行投資で減益予想だが、21年3月期は大幅増益を目指している。中期的に収益拡大を期待したい。株価は7月の戻り高値圏から反落して6月安値に接近した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、ほぼ底値圏だろう。
■ビッグデータ・AIソリューション事業を展開
18年12月東証マザーズに新規上場した。ビッグデータ・AIソリューション事業を展開し、ビッグデータ・AIソリューションサービス(AI技術を活用したデータ経営コンサルティング、データ解析支援、人材育成・組織組成支援、デジタル戦略システム構築)と、AI製品等によるロイヤリティサービス(自社AI製品scorodoシリーズや他社AI製品を活用したサブスクリプションサービス)を提供している。
なおAIビジネス拡大に向けてキーウェアソリューションズ<3799>と資本業務提携した。NEC<6701>が保有する株式の一部を取得(19年8月2日)して筆頭株主となった。
■20年3月期減益予想だが21年3月期大幅増益目指す
20年3月期の非連結業績予想は売上高が19年3月期比7.3%増の14億50百万円、営業利益が64.0%減の70百万円、経常利益が66.9%減の70百万円、純利益が66.7%減の48百万円としている。第1四半期は売上高が2億91百万円、営業利益が21百万円の赤字だった。概ね計画水準だったとしている。
20年3月期はAI製品開発や人材強化などの先行投資で減益予想である。ただし21年3月期は大幅増益を目指している。中期的に収益拡大を期待したい。
■株価は底値圏
株価は7月の戻り高値圏から反落して6月安値に接近した。IPO後の落ち着きどころを探る段階だが、ほぼ底値圏だろう。8月6日の終値は3355円、時価総額は約74億円である。