【新規上場(IPO)銘柄】ギークスは第1四半期決算好調、分割実施を機に底放れへ

株式市場 IPO 鐘

 ギークス<7060>(東マ)は、本年3月20日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、グランドビジョンに「21世紀で最も感動を与えた会社になる」を掲げ、ITフリーランスのデータベース、グローバルで活躍するITエンジニア育成など人材インフラを活かし、インターネットの普及によりめまぐるしく変化する人々の生活や企業の行動を積極的に捉え、変化対応力を強みに、提供サービスの創造・進化を通じて常に成長し続けることで、永続的な企業価値向上を目指している。同社グループは子会社2社を含む「IT人材事業」「IT人材育成事業」「ゲーム事業」「動画事業」「インターネット事業」で構成されている。


 8月9日に発表した今2020年3月期第1四半期決算は、 売上高12億1400万円、営業利益2億7400万円、 経常利益2億7600万円、純利益1億7600万円に着地。営業利益は年計画に対する進捗率は42.2%と順調に推移。IT人材事業、ゲーム事業とも四半期売上高と営業利益が過去最高を更新。IT人材事業では、四半期の受注人月数は2,782人月となり順調に推移。ゲーム事業では、新規タイトルのリリース納品などによりフロー売上が大幅に増加している。

 今20年3月期業績予想は、売上高35億5600万円(前期比16.4%増)、営業利益6億5000万円(同17.5%増)、 経常利益6億4500万円(同21.2%増)、純利益4億0300万円(同2.1%減)を見込む。IT人材・ゲームなど主力事業が伸長し、1億円の営業増益を予想。インターネットは、前期比58%の増収を計画しており赤字額の大幅減少を予想。関係会社株式売却益の特別利益がなくなるため、小幅減益となる見通し。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、4月2日につけた上場来高値5430円から6月27日に上場来安値2880円と調整。7月10日高値3625円と買われた後、もみ合っている。同社は、流動性の向上と投資家層の拡大を図ることを目的に、8月31日を基準日、9月1日を効力発生日として1株を2株に分割する。今20年3月期第1四半期業績は順調に推移、中でもゲーム事業が好調で、業績予想の上振れが視野に入る。市場では、ゲーム関連の一角が物色されており、同社株も大きく見直される可能性はある。株式分割実施を機に底放れの動きとなるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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