【特集】福岡証券取引所で全国区人気株に大変身する銘柄はこれだ!
- 2019/8/26 10:42
- 特集
■「第2のLib Work」として全国区人気株へ
福岡証券取引所には現在、110銘柄(うち本則市場95銘柄、新興市場15銘柄)が上場され、単独上場会社は25銘柄を数える。この単独上場銘柄は、地方区銘柄の認知度の低さも災いして薄商いで値付き難の銘柄も多いが、そのなかには「第2のLib Work<1431>(東マ・福Q)」として全国区人気株に大変身する素地を内包する有望株も少なくない。
■6銘柄にアプローチ余地
日本乾溜工業<1771>(福)は、九州地区で相次ぎ開通する高速道路、建設が進む九州新幹線、さらに同エリアで頻発する自然災害などから防護柵などの交通安全資材の需要が伸び、業績も上方修正ペースで推移している。
今年6月4日にIPOされたばかりの大英産業<2974>(福)は、Lib Workと同業界の九州・山口地区を地盤とする戸建て・マンション分譲の不動産老舗である。
大石産業<3943>(福)も、主力製品のパルプモウルドで環境対応製品を高度化する積極的な中期経営計画を推進中だ。
アメイズ<6076>(福)は、郊外型ビジネスホテルを展開する独自のビジネスモデルが、まだ十分に評価されているとはいい難い。
グリーンクロス<7533>(福)は、東証第1部のナガワ<9663>との株式の相互持ち合いのほか、業績も連続過去最高更新、連続増配が予想されている。
第一交通産業<9035>(福)は、日韓関係の悪化でインバウンド需要の伸び悩み懸念はあるものの、自動車配車Webサイト運営のUberとタクシー配車サービスで戦略的なパートナーシップ契約を締結しており、モビリティー(移動手段)革命をリードして全国区銘柄にレベルアップする展開も有望となる。
これらの銘柄は、いずれも低PER・PBRに放置され、値ごろ妙味もあるだけに上値の伸び代は大きいと想定される。
■重複上場の地場銘柄にも狙い目散見
一方、Lib Workと同様に福証と東証の重複上場となっている銘柄にも、狙い目銘柄が散見される。まずLib Workより約1カ月遅れの今年7月16日に福証Q-board市場から福証本則市場と東証第2部に重複上場となった日創プロニティ<3440>(福・東2)である。太陽電池アレイ支持台の大型受注で今2019年8月期業績を上方修正し、期末配当は上場記念配当を含めて増配を予定しており、期末の配当権利取りが値幅効果の発揮も期待させる。
■独自ビジネスモデルをテコに売られ過ぎ訂正銘柄
このほか重複上場銘柄では、九州地方に本社を置く地場銘柄として東証第1部との重複上場の三井松島ホールディグス<1518>(東1)、九電工<1959>(東1)、OCHIホールディングス<3166>(東1)、エストラスト<3280>(東1)、サニックス<4651>(東1)、黒崎播磨<5352>(東1)、井筒屋<8260>(東1)、東証第2部と重複上場の高田工業所<1966>(東2)、日本タングステン<6998>(東1)、グリーンランドリゾート<9656>(東2)なども売られ過ぎを示唆している。東証マザーズ市場との重複上場のグランディーズ<3261>(東マ)、タイセイ<3359>(東マ)、テノ.ホールディングス<7037>(東マ)、プラッツ<7813>(東マ)なども、独自のビジネスモデルの再評価が期待できそうだ。