加賀電子がタイに新工場(第2工場)、EMS事業での増産要望と受注増などに対応

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■米中貿易問題の影響を回避した生産移管の動きも視野に入れる

加賀電子<8154>(東1)は9月3日、EMS(受託製造)事業における既存顧客からの増産要望ならびに新規顧客からの受注に対応し、タイで新工場(第2工場)の建設に着手していることを発表した。2019年12月の稼働を予定する。投資額は約5億円。

 タイの新工場は、現地法⼈KAGA ELECTRONICS(THAILAND)CO.,LTD.の第2工場になり、目の前の増産要望に応じるだけでなく、長期化が懸念される米中貿易問題の影響を回避した中国からアセアン地域への生産移管の動きも視野に入れ、操業開始後2年内に売上高100億円を目指す。

■現在、日本を含め10ヵ国/16ヵ所にEMS生産工場

 同社は、1968年の創業以来、「すべてはお客様のために」の経営理念のもと、顧客からの様々なニーズに応ることを通じて、事業領域を拡⼤してきた。なかでも、当社が成長ドライバーの中核に位置付けるEMS事業(電子機器の受託製造サービス)では、近年増加する顧客からの要望に対応して海外拠点の拡充を進めてきた。中国、アセアン地域を中心に展開してきた拠点網に、2017年にはメキシコ、ベトナム、2018年にはトルコ、インドを加えた。現在、日本を含め10ヵ国/16ヵ所にEMS生産工場を構えている。

 また、EMS事業の競争力強化をテコに、中期経営計画で描く売上高5000億円級の「我が国業界No.1」の企業グループを形成し、さらには兆円級の海外競合企業と伍して戦える「グローバル競争に勝ち残る企業」となることを目指し、グループ経営の規模拡大、および質的向上に取り組んでいく計画だ。(HC)

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