農業総合研究所は反発の動き

株式市場 銘柄

 農業総合研究所<3541>(東マ)は農家の直売所事業を展開している。特定子会社の清算結了で19年8月期業績予想を下方修正したが黒字確保の見込みである。20年8月期の収益改善を期待したい。株価は8月の直近安値圏から反発の動きを強めている。出直りを期待したい。

■農家の直売所事業

 農産物委託販売・買取委託販売・卸販売の農家の直売所事業を展開している。物流プラットフォーム(19年8月期第3四半期末時点で全国91拠点の集荷場)とITプラットフォーム(自社開発アプリ「農直」)を活用し、産地の生産者(同登録生産者数8435名)と生活圏のスーパー等(同導入店舗数1389店舗)を結ぶ農産物プラットフォームである。

■19年8月期黒字予想

 19年8月期連結業績予想(特定子会社世界市場HDの清算結了に伴って7月12日に下方修正)は、売上高が18年8月期比34.2%増の31億円、営業利益が3百万円の黒字(18年8月期は96百万円の赤字)、経常利益が26百万円の黒字(同47百万円の赤字)、純利益が6百万円の黒字(同29百万円の赤字)としている。なお特定子会社の清算結了に伴い、18年9月1日から19年4月30日までは連結決算、19年5月1日から19年8月31日までは非連結決算となる。

■株価は反発の動き

 株価(19年3月1日付で株式5分割)は8月の直近安値圏から反発の動きを強めている。出直りを期待したい。9月4日の終値は717円、時価総額は約151億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る