立花エレテックが戻り高値に進む、「M2M」ソリューションなどに注目強まる

■逆風の米中貿易摩擦は関税引き上げ競争からWTOでの論争へと変質

立花エレテック<8159>(東1)は9月5日、再び出直りを強め、前場は11時にかけては1529円(29円高)まで上げて戻り高値に進んだ。主軸のFAシステム事業、半導体デバイス事業が米中貿易摩擦の影響を受け、8月中は調整相場が続いてきたが、同月末から出直り傾向に転換。「5G」(第5世代高速通信技術)による「M2M」(マシーン・トゥ・マシーン:機械間通信)ソリューションという次世代メカトロ技術での先進性などが注目されている。

 逆風となっている米中の貿易摩擦については、ともに関税引き上げが数回にわたって限界水準に達してきたため、引き上げ競争からWTO(世界貿易機関)での論争へと性質が変化し、世界経済への影響は拡大から横ばいに転じたとの見方がある。このため、悪材料としての影響度も拡大から横ばいに転じて織り込み感が出てきたようだ。(HC)

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