【注目銘柄】ベステラの20年1月期第2四半期は減収ながらも利益率の改善で増益
- 2019/9/8 10:51
- 株式投資ニュース
■リバーホールディングスの株式を14.6%取得
プラント解体工事でトップのベステラ<1433>(東1)の20年1月期第2四半期は、減収ながらも利益率の改善で増益となった。
第2四半期間の工事完成が減少したこともあり、売上高は減少した。しかし、高利益率の工事が多かったことから、営業利益率は8.0%と前年同期の6.6%から改善した。
その結果、20年1月期第2四半期連結業績は、売上高19億07百万円(前年同期比9.6%減)、営業利益1億53百万円(同9.9%増)、経常利益1億53百万円(同10.0%増)、純利益1億01百万円(同11.3%増)となった。
トピックスとしては、イクシスと共同で、主にプラント・工場設備に設置された重量物や部品の運搬等に用いられる天井クレーンの定期的な検査を効率的に行うため、クレーンレール上を自走し検査を行うロボットを共同開発したことが挙げられる。なお、この市場規模は年間300億円以上と同社では推定している。
また、9月3日にリバーホールディングスの株式を14.6%取得し、資本業務提携契約を締結した。リバーホールディングスは、金属・家電・自動車のリサイクル事業と産業廃棄物処理事業等を展開している。売上高は300億円台、従業員数は726名で、上場を目指している。
第2四半期は工事完成が減少したことで、減収となったものの、ほぼ計画通りで推移していることから、通期業績予想は当初予想を据え置いている。
ちなみに、20年1月期連結業績予想は、売上高57億円(前期比15.7%増)、営業利益5億25百万円(同5.5%増)、経常利益5億21百万円(同5.2%増)、純利益3億67百万円(同41.0%減)を見込んでいる。
最終益が大幅減益であるのは、前期の本社売却益の影響によるもの。
以上のように、天井クレーンの定期的な検査を効率的に行うロボットの開発で新たな事業領域での市場参入を果たすと共に、更なる高度循環型社会の実現を目指しリバーホールディングスの株式を取得する等、事業拡大戦略が着実に進められている。また、今後、最も注目される、原発の廃炉に向けての事業も拡大が予想される。