【どう見るこの相場】上値余地を示唆!まだまだ二番天井、三番天井はあるのか?
- 2019/9/9 09:14
- どう見るこの相場
■「底百日」より「天井三日」にチャレンジ
諺の「天に三日の晴れ無し」や相場格言の「天井三日、底百日」が、気に掛かる相場シーンとなってきた。日米両市場は、8月の「底百日」懸念の急落相場が、9月第1週の週末3日間だけでその急落幅のそれぞれ85%、60%を取り戻したからだ。この3連騰は、香港デモの収束期待や英国の「合意なきEU(欧州連合)離脱」懸念の後退、米中貿易協議の再開合意がキッカケとなったが、いずれの問題とも決着が先延ばしとなっただけに過ぎず、週明けの相場動向が、3連騰が上昇トレンド転換の前触れか、それとも「天井三日」に終わるのか、大きな判断の分かれ目になる。
株価需給的にも、「水鳥の羽音」に驚いた売り方の買い戻し主導とする見方がもっぱらで、前週末9日は高値での戻り売りも上値を抑え、東証第1部では値下がり銘柄数が、値下がり銘柄数を上回った。「三日天井」なら、再び8月相場の2万円台を試す小幅ボックス相場に逆戻りして売買代金が2兆円を割る薄商い相場の心配も高まる。ただし、この3日間の高ボラティリテイ銘柄が、週明け後も強張って投資家心理を鼓舞して、「天井三日」をブレークスルー
(現状打破) するパワーを発揮してくれるようなら別の相場シーンも想定範囲内となってくる。
■iPhone来年発売で5G関連株など注目
相場格言の「天井売らず、底買わず」も、天井にも一番天井、二番天井、三番天井に分かれていることを教えており、もし前週末の株価が一番天井とすれば、まだ二番天井、三番天井があるわけで、上値余地を示唆していることになる。この相場格言に従えば、前週末に人気化の兆しをみせた銘柄は、なお二番天井、三番天井を試すチャレンジ期待も高まってくる。
本紙の特集では、このブレークスルーの可能性にある銘柄をセレクション、3グループ株に注目している。米国のアップルが、5G(第5世代移動通信システム)対応の廉価版のiPhoneを来年発売と伝わったことで動意付いた5G関連株、9月12日から開催される「東京ゲームショウ2019」関連のゲーム株、今年10月1日から実施される消費税増税の関連株で、本命株、対抗株、穴株と賑わいをみせれば、ブレークスルー効果もそれだけ大きくなるはずである。
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