【特集】5G関連株、ゲームショウ関連株、消費税増税の関連株に注目

■3グループ株に注目

 今週はブレークスルー(現状打破)の可能性のある銘柄をセレクション、3グループ株に注目した。米国のアップルが、5G(第5世代移動通信システム)対応の廉価版のiPhoneを来年発売と伝わったことで動意付いた5G関連株、9月12日から開催される「東京ゲームショウ2019」関連のゲーム株、今年10月1日から実施される消費税増税の関連株で、本命株、対抗株、穴株と賑わいをみせれば、ブレークスルー効果もそれだけ大きくなるはずである。

■5Gではアドバンテスト、東京ゲームショウでは任天堂がキーストック

 5G関連株では、本命株は年初来高値更新中のアドバンテスト<6857>(東1)だろう。米国の同業他社の検査装置メーカーが高人気化したことにツレ高したのが始まりで、今年7月に発表の今2020年3月期第1四半期業績は減収減益転換したが、受注高、業績とも前期第4四半期対比でプラス転換し、半導体需給の底打ち・回復期待、証券各社の投資判断・目標株価引き上げ、売り長で逆日歩のつく信用好需給などもフォローしたことが上値追い材料となった。アドバンテスト追撃が期待されるのは、携帯基地局建設のコムシスホールディングス<1721>(東1)、検査装置のアンリツ<6754>(東1)、基地局テストシステムのアルチザネットワークス<6778>(東2)、5G対応アンテナの電気興業<6706>(東1)ヨコオ<6800>(東1)日本アンテナ<6930>(JQS)、交通信号機を基地局に開放関連の日本信号<6741>(東1)京三製作所<6742>(東1)など意外株、小型株まで目白押しである。通信キャリアでも楽天<4755>(東1)のサービス開始の遅れで、ソフトバンク<9434>(東1)日本通信<9424>(東1)が、比較優位性が高まったとして買い直されており、KDDI<9433>(東1)NTTドコモ<9437>(東1)への買い波及しよう。

■東京ゲームショウ関連株では任天堂が牽引

 東京ゲームショウ関連株では、人気を牽引するのは任天堂<7974>(東1)とみられる。前週末6日にゲームショウに合わせて「ニンテンドースイッチ」向けの新作ソフトの詳細を9月12日に公表すると明らかにしており、日経平均株価の構成銘柄への新規採用期待が空振りに終わったことをカバーして年初来高値に肉薄したからだ。ゲームショウにはeスポーツ関連、VR(仮想現実)関連のタイトルが多数出展され、ショウとともに新作タイトルが発売される予定も多く、ショウ出展のコーエーテクモホールディングス<3635>(東1)セガサミーホールディングス<6460>(東1)ハピネット<7552>(東1)バンダイナムコホールディングス<7832>(東1)スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>(東1)カプコン<9697>(東1)コナミホールディングス<9766>(東1)などどんな話題ソフトが出展されるか注目され、このところ動意付いたスマホゲーム関連のKlab<3656>(東マ)enish<3667>(東1)gumi<3903>(東1)Aiming<3911>(東マ)イマジニア<4644>(JQS)などと相乗効果を発揮しよう。

■消費税関連では対応レジ株、キャッシュレス決済株、税務・会計ソフト株など幅広く浮上

 10月1日に税率が引き上げられる消費税関連株は、この夏まで先取りの動きは低調だったものの、8月末からメディアが、外食大手の価格政策や対応レジスターの増産・納期遅れなどを取り上げ始めたもとから動意付く銘柄が出てきた。中小企業庁も、なお対応レジ導入の遅れている中小小売店には、9月末まで契約を済ませれば補助金を支給すると公表した。このレジ関連では、前週末6日にクラウド型のPOSレジアプリのスマレジ<4431>(東マ)が、早くも今2020年4月期業績の上方修正を発表したが、業界トップの東芝テック<6588>(東1)富士通フロンテック<6945>(東2)カシオ計算機<6952>(東1)、無人レジのサインポスト<3996>(東1)、バーコードプリンターのサトーホールディングス<6287>(東1)、電子値札に参入のアイドママーケティングコミュニケーション<9466>(東1)、「マイナンバーポイント」のITbook<1447>(東マ)などが要注目となる。

 食料品の軽減税率では8%に据え置かれる持ち帰り関連で夢の街創造委員会<2484>(JQS)ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>(東1)ハークスレイ<7561>(東1)プレナス<9945>(東1)などが優位性を発揮しそうだ。キュッシュレス決済のポイント還元ではLINE<3938>(東1)メルカリ<4385>(東マ)の人気化次第で、QRコード関連のビリングシステム<3623>(東マ)フライトホールディングス<3753>(東2)メディアシーク<4824>(東マ)オプトエレクトロニクス<6664>(JQS)まで買い波及を強めよう。

 定番銘柄の会計事務所向けの税務・会計ソフトでは、ピー・シー・エー<9629>(東1)TKC<9746>(東1)ミロク情報サービス<9928>(東1)のほか、クラウドサービスのマネーフォワード<3994>(東マ)も外せない。

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