【新規上場(IPO)銘柄】バルテスは既存顧客からの引き合い強い、1400円前後は買い好機

株式市場 IPO 鐘

バルテス<4442>(東マ)は、5月30日に東京証券取引所マザーズに上場。2004年4月の創業以来、「品質向上のトータルサポート企業」を経営方針に掲げ、ソフトウェアの品質に関わるサービスを提供。ソフトウェアテストサービス事業が8割以上を占めているが、近年はモバイル機器の普及に伴い、Web/モバイルアプリ開発サービス、更に、オフショアサービス事業も展開している。

 ソフトウェアテスト専門会社として、年間1,200件以上(2019年3月期)のプロジェクト実績を誇り、年々数百プロジェクト単位で増加している。組込み機器、Webサイト・アプリ、業務システムなど幅広いテストサービスを展開し、幅広い業界に対応している。社員のJSTQB取得率は92%で業界最高水準を誇っている。開発に伴う品質コンサルや社内教育セミナーの実施など様々なソリューションを提供していることが、同社の強みとなっている。

 今20年3月期第1四半期売上高10億5000万円、営業利益500万円、経常利益300万円、最終損益は400万円の赤字に着地。ソフトウェアテストサービス事業で、同社のテストサービスに対する信頼が主に既存顧客との取引拡大に繋がった。

 今20年3月期業績予想は、売上高44億9600万円(前期比37.1%増)、営業利益2億7700万円(同47.4%増)、経常利益2億7700万円(同48.4%増)、純利益1億9400万円(同31.3%増)と当初計画を上回る見通し。特に既存顧客からの強い引き合いを背景に、売上高が当初計画を大きく上回って着地しており、第2四半期累計期間以降においても同様の状況が継続する見込み。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、6月4日につけた上場来の高値2250円から6月24日安値1294円、8月6日に上場来の安値1271円、8月26日安値1415円と売られた後、9月9日高値1736円と買い直され上げ一服となっている。今20年3月期は既存顧客からの強い引き合いがあり、業績は好調に推移しており、1400円前後下押す場面は買い好機となりそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る