大手不動産株が連日高い、世界的な金利低下や空室率の低さなど材料視
- 2019/9/17 10:10
- 株式投資ニュース
■米国、日本にも金融緩和期待あり不動産利回りの相対的な魅力向上に期待
三井不動産<8801>(東1)は9月17日、2日続けて大きく出直り、取引開始後に3%高の2660.0円(73.5円高)をつけて戻り高値を更新した。三菱地所<8802>(東1)は3日続伸基調となって2115.5円(29.5円高)まで上げ、取引時間中としては6月21日以来、約3ヵ月ぶりに2100円台を回復。不動産株の上げが目立っている。
世界的な金利低下ムードが再燃しており、不動産利回りの相対的な魅力向上に注目する様子がある。ECB(欧州中央銀行)が9月12日に3年半ぶりの利下げを発表し、米国金利についても同17~18日に予定される米FOMCで7月に続く連続利下げの可能性が取り沙汰されているほか、日本の金融政策についても日銀の金融政策決定会合(同18~19日の予定)が注目されている。また、東京都区部などでオフィス空室率が低位で推移していることを受け、ビル賃借需要の根強さなどに注目する様子もある。(HC)