【新規上場(IPO)銘柄】ギフティは20日に上場、e ギフトプラットフォーム事業で4つのサービスを提供

株式市場 IPO 鐘

ギフティ<4449>(東マ)は、本年9月20日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社グループは、同社、連結子会社であるGIFTEE MALAYSIA SDN. BHD.で構成されており、「ギフトで、『人と人』『人と企業』『人とまち』をつないでいく。」というミッションのもと、「eギフトプラットフォーム事業」を展開。4つのサービスを提供している。

 個人向け「gifteeサービス』では、直接対面していない相手に何かギフトをプレゼントしたいニーズのある個人ユーザーが『giftee』のアプリ又はWebブラウザ上でeギフトを選択して、クレジットカードやキャリア決済等により購入し、メールやSNSで受贈者に送付することができるサービスを提供している。

 法人向け『giftee for Businessサービス』では、企業がキャンペーン等で自社のユーザーにギフトを付与するシーンで利用可能なサービスです。『giftee for Business』においては、eギフトを自動的に付与する仕組み等、企業がキャンペーンをより効率的に実施することができるキャンペーンツールとして『Giftee Campaign Platform』サービスを提供している。

 小売店向け『eGift Systemサービス』では、飲食店・小売店等の法人がeギフトの生成・販売・流通・決済・実績管理を行うシステムを提供している。

 地域通貨サービス「Welcome! STAMP』では、「Welcome! STAMP」は、従来紙やカードで発行されていた地域通貨(プレミアム商品券等)を、電子化(スマートフォンや携帯電話で購入・利用可能)し流通させるソリューションを提供している。

 今2019年12月期第2四半期業績実績は、売上高8億7400万円、営業利益3億0700万円、経常損益3億0800万円の黒字、純利益2億0900万円に着地。同社グループの提供するeギフト生成システム『eGift System』の導入企業が着実に増加すると共に、eギフトをマーケティング等に利用する法人に向けたeギフト販売(『giftee for Business』サービス)も順調に取引を増加。また、2018年9月に設立したGIFTEE MALAYSIA SDN. BHD.では、個人向けeギフト販売を開始したことも寄与。

 今19年12月期業績予想は、売上高17億7400万円(前期比58.2%増)、営業利益5億3800万円(同88.4%増)、経常利益5億2800万円(同86.6%増)、純利益3億5800万円(同80.7%増)を見込む。上場で調達資金は、採用教育費や広告・販促費、サーバー費用等に充てる計画で、年間配当は、無配を予定している。

 株価は、上場初日の9月20日に公開価格1500円を25.3%上回る1880円で初値をつけ、25日高値2100円と買われている。eギフトの発券から流通まで、一気通貫で提供するプラットフォームを構築していることを強みとして、金券市場約8,600億円で、そのうちeギフトの構成は14%の約1,200億円、初期ターゲットとするカジュアル領域は、個人法人合わせて6兆円超で、そのうちeギフトの構成はわずかに約1,200億円と成長余地が大きいことから、成長拡大への期待感が高まる。2000円割れには買いが入っており、上昇基調を強めそうだ。(株式評論家・信濃川)

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