ウインテストは急伸、20年7月期黒字化予想
- 2019/9/26 05:37
- 株式投資ニュース
ウインテスト<6721>(東2)は半導体・液晶向け自動検査装置メーカーである。19年7月期は赤字だったが、20年7月期は黒字化予想としている。これを好感して株価は急伸している。目先的には過熱感だが、自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。
■半導体・液晶向け自動検査装置メーカー
半導体(イメージセンサー)や液晶(ディスプレイおよびディスプレイドライバーIC)の製造工程で使用される自動検査装置メーカーである。
新規事業領域として、オーディオ事業、新エネルギー関連事業(太陽光モニタリングシステム)、ヘルスケア関連などにも展開している。19年3月には山田電音から音響関連機器事業、半導体検査装置開発・製造・販売事業、フラッシュROM書き込みサービス事業を譲り受けた。
■20年7月期黒字化予想
19年7月期連結業績は、売上高が18年7月期比0.9%増の4億29百万円、営業利益が3億48百万円の赤字、経常利益が3億37百万円の赤字、純利益が減損損失計上も影響して6億33百万円の赤字だった。売上高が伸び悩み、赤字が拡大した。半導体検査装置事業では納品済み装置の最終調整に手間取り、期末までに検収が間に合わなかった。新エネルギー関連事業は採算が改善した。
20年7月期連結業績予想は、売上高が19年7月期比6.0倍の13億48百万円、経常利益が1億55百万円の黒字、純利益が1億55百万円の黒字としている。半導体検査装置事業では顧客からの引き合いと導入に結び付くベンチマークが大幅に増えている。また新エネルギー関連事業でも受注増を見込んでいる。収益改善を期待したい。
■株価は急伸
株価は20年7月期黒字化予想を好感して急伸している。目先的には過熱感だが、自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。9月25日の終値は309円、時価総額は約40億円である。