ウインテストは急伸、20年7月期黒字化予想

株式市場 銘柄

 ウインテスト<6721>(東2)は半導体・液晶向け自動検査装置メーカーである。19年7月期は赤字だったが、20年7月期は黒字化予想としている。これを好感して株価は急伸している。目先的には過熱感だが、自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。

■半導体・液晶向け自動検査装置メーカー

 半導体(イメージセンサー)や液晶(ディスプレイおよびディスプレイドライバーIC)の製造工程で使用される自動検査装置メーカーである。

 新規事業領域として、オーディオ事業、新エネルギー関連事業(太陽光モニタリングシステム)、ヘルスケア関連などにも展開している。19年3月には山田電音から音響関連機器事業、半導体検査装置開発・製造・販売事業、フラッシュROM書き込みサービス事業を譲り受けた。

■20年7月期黒字化予想

 19年7月期連結業績は、売上高が18年7月期比0.9%増の4億29百万円、営業利益が3億48百万円の赤字、経常利益が3億37百万円の赤字、純利益が減損損失計上も影響して6億33百万円の赤字だった。売上高が伸び悩み、赤字が拡大した。半導体検査装置事業では納品済み装置の最終調整に手間取り、期末までに検収が間に合わなかった。新エネルギー関連事業は採算が改善した。

 20年7月期連結業績予想は、売上高が19年7月期比6.0倍の13億48百万円、経常利益が1億55百万円の黒字、純利益が1億55百万円の黒字としている。半導体検査装置事業では顧客からの引き合いと導入に結び付くベンチマークが大幅に増えている。また新エネルギー関連事業でも受注増を見込んでいる。収益改善を期待したい。

■株価は急伸

 株価は20年7月期黒字化予想を好感して急伸している。目先的には過熱感だが、自律調整を交えながら戻りを試す展開を期待したい。9月25日の終値は309円、時価総額は約40億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る