メタウォーターの雨水管理技術実証事業が15年度B-DASHプロジェクトに採択

■メタウォーターを含む8者からなる共同研究体で提案

メタウォーター<9551>(東1)は、このほど国土交通省が実施する下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)において、メタウォーターを含む8 者からなる共同研究体で「都市域における局所的集中豪雨に対する雨水管理技術実証事業」を提案し、15年度実施事業として採択された。

共同研究体のそれぞれの役割と実証効果は、福井市・富山市:フィールド提供、神戸大学:降雨予測技術、古野電気:レーダシステム構築、江守商事:流出解析ソフト、新日本コンサルタント・日水コン:シミュレーションモデル構築、メタウォーター:総合エンジニアリングによる全体の取りまとめ。また、目標とする実証効果は、レーダシステムによるリアルタイム降雨情報、降雨予測情報にもとづく自助・共助の促進、より高度な施設運用などである。


実証事業は、従来の降雨予測・観測システムでは、情報が不十分のため自助・共助のための十分な時間が確保できず、雨水貯留施設等において正確な降雨予測や放流先情報が少なく、成行き運転となるため施設能力を十分活かせないなどの課題があった。実証フィールドとなる福井市、富山市とも5年に1回程度発生する局地的豪雨に対するハード整備を推進しているが、近年、局地的集中豪雨による浸水が多発し、降雨観測・浸水予測の高精度化によるソフト対策を含めた新たな対応が必要となっている。

本事業は、1.「都市域小型高解像度マルチレーダシステム」による積乱雲の早期検知、2.「短時間降雨予測モデル」による降雨量・強度の予測、3.「リアルタイム高速雨水流出予測解析システム」による浸水エリアの予測をより早く正確に行うことで、土嚢の設置や高台への移動など市民の自助・共助の促進や、雨水排除施設への支援情報提供による施設能力の最大限活用などによる被害縮減効果を実証する。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る