新日本製薬は底値圏、19年9月期増収増益予想
- 2019/10/1 07:22
- 株式投資ニュース
新日本製薬<4931>(東マ)は、化粧品を中心に美と健康に関する商品の研究開発・商品企画・販売を行うファブレスメーカーである。19年9月期増収増益予想である。20年9月期も収益拡大を期待したい。株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、6月の安値に接近してほぼ底値圏だろう。
■化粧品の通信販売が主力
19年6月東証マザーズに新規上場した。データベースマーケティングに基づき、シンプルスキンケアブランド「PERFECT ONE」の化粧品を中心に、美と健康に関する商品の研究開発・商品企画・販売を行うファブレスメーカー(製造は外部に委託)である。主力のオールインワン美容液ジェルシリーズはオールインワンスキンケア市場における国内売上NO.1商品である。
18年9月期の売上構成比は、商品別では化粧品87%、ヘルスケア商品(健康食品・医薬品)13%、販売チャンネル別では通信販売(EC含む)93%、直営店舗(12店舗)販売・卸売6%、海外1%である。
■19年9月期増収増益予想
19年9月期の非連結業績予想は、売上高が18年9月期比6.8%増の333億19百万円、営業利益が4.3%増の26億円、経常利益が4.5%増の26億12百万円、純利益が0.1%増の17億53百万円としている。
第3四半期累計は売上高が253億76百万円、営業利益が25億92百万円で、進捗率は売上高が76.2%、営業利益が99.7%と順調だった。通期上振れ余地がありそうだ、ヘルスケア商品強化に向けて第4四半期に機能性表示食品の新商品を発売する。20年9月期も収益拡大を期待したい。
なお9月30日に元取締役の不正行為に関する調査結果を発表した。元取締役が不正に受療していた金額は全額弁済されているため損害はなく、今後の再発防止策を徹底するとしている。
■株価は底値圏
株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階だが、6月の安値に接近してほぼ底値圏だろう。9月30日の終値は1548円、時価総額は約335億円である。